『自分の力を活かす装備』

 

1話『新しい装備』(イベントシーン)

 黒いガスト状の怪物が、炎と共に消える。

ポップ「よっしゃ! 最後の一体片付いたぜ!」
 
 ロモス衣装のポップ、気合いの入ったポーズ。

レオナ「みんな、お疲れ様!」

 ベンガーナ衣装のレオナ。

ダイ「ふう……」(汗マーク)

 ロモス衣装のダイ。

レオナ「ダイ君、大丈夫? さっきの戦いで、どこか怪我したんじゃ……」

ダイ「大丈夫だよ、レオナ。少し疲れただけさ」

ポップ「ここいら一体モンスターが多くて、ずっと戦い詰めだもんな」

ポップ「あれ?」(!マーク)

ポップ「ダイ、おまえの装備、随分ボロボロだな」

レオナ「さっきの戦いで壊れちゃったのかしら?」

主人公「勲章ってやつだね!」
主人公「あちこち傷だらけだ……」

ダイ「この装備には今までいっぱい助けられてきたからなあ」

ポップ「でも、そろそろ限界じゃねえか?」

レオナ「確かにそうね……。ダイ君、怪我することが増えているし、このままだと危険だわ」

主人公「そろそろ新しい装備が必要だね」

主人公「新しい装備を買いに行こう」

ダイ「新しい装備かあ……」

 
 


2話『限界』

ポップ「だぁああ! 休憩しようってところだったのに、また出やがったか! ダイ、おまえはあんま無理すんなよ」 

ダイ「うん!」

ダイ「ッ!」

 ダイ、痛そうに顔をしかめる。

レオナ「ダイ君!?」

ポップ「野郎……! このおれが相手だ!!」

ダイ(どうしよう……装備がさらにボロボロになってきた。もう少し、持ちこたえて……!)


3話『ベンガーナへ!』

レオナ「さっきからダイ君ばかり集中して攻撃してくるわね……」

ポップ「竜(ドラゴン)の騎士からやっつけようって狙いかよ」

レオナ「ダイ君の装備がますます限界よ……。なんとかしないと……」

レオナ「ねえ、ベンガーナに行きましょう! ミラドシアにも同じ町があるはずよ」

ポップ「おお、確か武器屋の入ったデパートのあるところだよな」

ポップ「そこで、ダイの新しい装備を手に入れるか!」
 
 ポップ、満面の笑顔。

ポップ「ダイ、この戦いが終わったら、一気にベンガーナを目指そうぜ」

レオナ「その装備じゃ危険だから、敵に見付からないよう移動しましょう」

ダイ「わかった!」


4話『予算アップ?』(イベントシーン)

 賑やかな町並み。右上に、阿保バルーンの上がったデパートが見える。

ポップ「相変わらずでっかい町だなあ!」

レオナ「こっちのベンガーナにもいい装備が揃ってるわね!」

ダイ「でも、結構高そうだよ……?」(汗マーク)

 ダイ、驚いている表情。

レオナ「心配しないで、今回もあたしが払ってあげるから。そうね、8000Gまでだったら何を買ってもいいわよ。自由に選んで」

レオナ「アタシも少しお買い物しようかな! また後でね!」(♪マーク)

ダイ「前は5000Gじゃなかったっけ……?」(汗マーク)

 ダイ、ジト目で見送る。

ポップ「予算アップしてるな……」(汗マーク)

 ポップ、同じくジト目。

主人公「さすが一国のお姫様……」
主人公「レオナって意外と浪費家?」

ダイ「ははは……でも、なんだか楽しそう」

 ダイ、満面の笑み。

ポップ「まあ、レオナも国を滅ぼされそうになったりフレイザードに捕まったり、色々あったもんな」

ダイ「それなのに、ゼバロに一緒に立ち向かってくれているよね」

 ダイ、目を閉じる。

ダイ「強いな、レオナは……」

ポップ「そのお姫さんを守るためにも、いい装備を手にいれなきゃだな!」

 ポップ、満面の笑み。ダイも同じく笑顔に。

ダイ「うん!」

ダイ「でも……どれにしよう。色々あって迷っちゃうよ」

 魔物のなき声。

ポップ「!!」(!マーク)

 警戒するポップ。ガスト風味な怪物、左右から登場。

ポップ「ダ、ダイ! 町にモンスターが!!」


5話『迷い』

ダイ「町中にモンスターが……!! 一体どうして!」

ポップ「おれ達の後を追ってきたのかもしれねえな……」

レオナ「早く倒しましょう……!」

ダイ「くっ……! 敵の数が多い……!! まだ新しい装備に着替えてないのに……」

ポップ「ダイ、あんまり無茶すんな! その装備じゃ危険だぜ!」

レオナ「ダイ君、敵はあたし達が食い止めるわ! ダイ君はスキをみて、新しい装備を探して!」


6話『選ぶ基準』

ダイ「新しい装備って言っても、どれを選べばいいんだろう……」

ポップ「そうだな……例えば、うろこの盾とか鉄の兜とかか?」

ダイ「なるほど……! 強そうな装備を選べばいいんだね!」

 ダイ、満面の笑顔。

ポップ「あれ!? 武器屋に装備を取りに行ったんじゃなかったのか?」

ダイ「それが……どれもおれの体格に合わなくて……」

 目を閉じ、考え込むダイ。

ダイ「うーん……強そうな装備なら、なんでもいいって訳じゃなさそう」

レオナ「ダイ君、前にあたしがパプニカのナイフをあげたことを思い出して。あのナイフをあげた時、君の力を発揮するのに役立つと思ったの。
 今も同じよ。自分の力を活かせるかどうかの基準で探してみて!」


7話『ダイの持ち味』

ポップ「ダイ、自分に合う装備、見つけられっかな……」

レオナ「きっと大丈夫よ。信じて、今は戦いましょう!」

ダイ(レオナが言ってた言葉……自分の力を活かす装備……。おれ、今までどんな風に敵と戦ってきたんだろう?)

 目を閉じて考えていたダイ、パッと目を開く。

ダイ(それがわかれば、きっとどの装備がいいか見えてくるはず!)

ポップ「ダイ、アバン先生の修行を思い出せ。勇者になるために猛特訓をしてただろう? あれでおまえは持ち前のスピードに加えて、パワーを手に入れた。
 おまえはいつだって、その2つの力で敵をぶっ倒してきたじゃねえか!」

ダイ「おれの持ち味……。それは、パワーとスピード……」

 目を閉じて考えた後、開眼。

ダイ「レオナからもらったナイフも、おれのスピードと相性が良かったんだ! だったら……装備は、あれだ!!」


8話『強さを手に!』(イベントシーン)

 ダイ、ベンガーナの騎士装備姿に。

レオナ「その装備に決めたのね」

ダイ「うん、どうかな?」

ポップ「悪かねえけど、随分軽装じゃねえか? 初めてベンガーナで装備を選んだ時、もっと頑丈な鎧を着てただろ?」

ダイ「あれだと動きづらかったから、必要なものだけにしてみたんだ!」

主人公「ダイの戦い方に合ってる装備だね」
主人公「今のダイにピッタリの装備だね」

ダイ「最初こそ頑丈そうな物がいいと思って選んでたけど、そうじゃないんだよね。
 強さは自分の手で作り上げたもの。装備はその持ち味を生かしてくれるもの……。自分の持ち味がなんなのか、気づけたのはみんなのお陰だよ」

ポップ「へっ! これからも頼りにしてるぜ」

 ポップ、満面の笑顔。

ダイ「うん!」
 
 ダイ、満面の笑顔。

ポップ「さて、新しい装備も手に入れたことだし、そろそろ行くか」

レオナ「ちょっと待って! まだ買い物は終わってないわ」

ポップ「装備はもう手に入ったじゃねえか」(?マーク)

レオナ「これからますます強い敵と戦うことになるし、あたしも備えておきたいの」

レオナ「……あら、あの衣装素敵ね。試着してくるわね!」(!マーク)

ポップ「結局、自分が買い物してえんじゃねえか」(汗マーク)

ダイ「はははっ!」

 ダイ、満面の笑顔。
 一瞬の暗転後、BGMが明るい物に変化。

レオナ「ねえ、ダイくーん! この衣装どっちがいいと思う?」

ダイ「えっ? ええと……どっちでも……」(汗マーク)

 ダイ、驚いたようなキョドり顔。

レオナ「どっちも似合うってこと? そうね、両方いただこうかしら! あと……」

ポップ「はあ……こりゃ長引きそうだぜ……」(黒渦巻きマーク)

 ポップ、ジト目。


《感想》

 ダイ、ポップ、レオナの三人+主人公での新装備なお話♪
 前回、ロモスで貰った装備を結局ボロボロにしちゃっている辺り、話が繋がっているようで嬉しいのだけど、マァムの出番がないのが悲しい〜。

 ダイとポップのやり取りが楽しくて、いい感じ。
 レオナの方が具体的でいいことを言っているにも拘わらず、ダイとポップのセリフの方が印象が強い気がしますね。

 それにしても、ラストのレオナの買い物暴走っぷりがお見事。
 ダイの『どっちでも』という正直すぎて失礼な感想に対して、ものすごく前向きなレオナには爆笑しました(笑)

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