『バーンを冠する二人』 |
『魔影参謀、ミラドシアへ』(イベントシーン) 暗闇から、町中へ。街灯が備えられ、石畳の上にレンガの小道の敷かれたオシャレな町並み。花壇や無人転売所などの見受けられる。遠景には山並みが見える。 『――ゴゴゴゴゴゴ』 ミストバーン、揺れるエフェクトとともに登場。 ミストバーン「………………」(!!マーク付き) ミストバーン(ここはどこだ……私はバーンパレスにいたはず) ???「おやおや? まさか、君が来るとはね」 シルエットのみの人物。名前は伏せられているが、キルバーンとバレバレ。 ミストバーン「……キル!」(!マーク付き) キルバーン「やあ、ミスト、久しぶり……」 ミストバーン「なにを言っている? 最近はいつも顔を合わせているではないか」(?マーク付き) キルバーン「……どうやら君はボクの知るミストじゃないようだね。時空共鳴で別世界、あるいは別時間軸のミストが召喚されたのか」 ミストバーン「………………」 キルバーン「そう警戒しないでよ。今、説明するから。君にとっても悪い話じゃないはずだよ」 暗転。 ピラちゃん、戦いの表情。 ポップ「ったく、今度はどなたがいらっしゃったんだろうな」 ポップ、目を閉じている。ドヤ顔風。 フレイザード「誰でもいい! ぶっ潰してやるぜ!」 上下から、シルエットのみのガスト風モンスター出現。 モンスター「ウオオオオオ!」 主人公「モンスターの数が多い!」 主人公「ただのモンスターじゃない……?」 ピラ「……こいつら、記憶体(メモリーズ)だわ!」(!!マーク付き) ピラちゃん、驚きの表情。 クロコダイン「記憶体(メモリーズ)……?」 バラン「ハッ!」 モンスターに剣の攻撃エフェクト。 モンスター「ギャアアア!」 嫌な声と共にモンスター消滅。 バラン「む? なんだ、これは……?」(?マーク付き) 中央に、角張った形に赤い石。蜘蛛の巣のような模様が入っている。 ピラ「それは『記憶のかけら』モンスターの戦いの記憶を再生させる媒介。そしてそれによって再生される存在を記憶体(メモリーズ)と呼ぶの」 ピラ「本来は特別な場所で条件が重なったときに発生するものなのに、なぜここに……?」 ピラちゃん、目を閉じている。 ピラ「もしかして……ミラドシアになにか強力なエネルギーを発するものがやってきた?」 ピラちゃん、驚きの表情。 ピラ「その余剰エネルギーのせいで記憶のかけらが発生してしまったというの!?」(!!マーク付き) ヒュンケル「時空共鳴でかなりの力を持った者がミラドシアにやってきた、ということか」(!マーク付き) ヒュンケル、驚きの表情。 ダイ「あ! モンスターが一直線にこっちへ向かってきた!?」(!!マーク付き) ヒュンケル(妙だな……) ヒュンケル(足並みがそろい過ぎている……まるで誰かに操られているかのようだ) ヒュンケル、目を閉じている。 フレイザード「テメエ、なにぼさっとしてんだ! やる気あんのか、コラァ!」(怒りマーク付き) ヒュンケル「……お前に偉そうに言われる筋合いはない。とっとと行くぞ」 ヒュンケル、怒りの表情。 『弱点を狙え!』(イベントシーン) 同じ町中。 ポップ「へへ、このメンバーなら楽勝だな!」(♪マーク付き) ポップ、満面の笑顔。 フレイザード「フン、もっと歯ごたえのあるヤツはいねえのか!」(怒りマーク付き) フレイザード、怒りの表情。 クロコダイン「ふたりとも、油断するな。まだ来るぞ!」 シルエットのみのガスト風モンスター出現。 モンスター「グウウ……!」 ポップ「よーし、上等だ。いくらでもかかってこ……」 ポップ、満面の笑顔。 モンスター「ウオオオオオオ!」 モンスター、揺れるエフェクト。笑顔のポップの上にイオ的なダメージ表示。 ポップ「ぎゃあ!」 ポップ、苦痛の表情。 フレイザード「オラ、くたばれぇ!」 画面全体の炎のエフェクト。その後、氷風の光。 モンスター「………………」 フレイザード「な、なんだぁ!? 炎も氷もイマイチ効かねえぞ!」(汗マーク付き) フレイザード、驚きの表情。戸惑っている風。 バラン「先程までの記憶体(メモリーズ)とは段違いに強くなっている上に……」 バラン、目を閉じている。 バラン「どうやら、それぞれ弱点が違うようだな」 主人公「手分けしよう!」 主人公「みんなで一丸となって戦おう!」 フレイザード「弱気で情けねえ作戦だなあ! もっとバーッとやれねえのかよ!」 クロコダイン「適材適所というヤツだ。炎と氷が弱点の相手は任せたぞ」 ヒュンケル「どうやら、このメンバーなら問題なさそうだな」 ダイ「よし、じゃあ、指示を頼むよ! 主人公!」 ダイ、戦いの表情。 『六大軍団長、再び』 同じ町中。 クロコダイン「なんとか倒せたようだな……」 クロコダイン、目を閉じている。 ヒュンケル「………………」 ヒュンケル、目を閉じている。考えている風。 バラン「どうした、ヒュンケル? なにか気になることでもあるのか?」(?マーク付き) ヒュンケル「あのモンスターたちから、かすかにだが暗黒闘気を感じた」 ダイ「暗黒闘気!?」(!!マーク付き) ダイ、驚きの表情。 主人公「モンスターを操っていた?」 主人公「モンスターをパワーアップさせていた?」 ヒュンケル「これほどまでの暗黒闘気の使い手と言えば、ヤツしか思いつかん……」 ポップ「まさか!?」(!マーク付き) ポップ、驚きの表情。 暗転。BGM、おどろおどろしいものに変化。 ミストバーン「ふん、やはりお前には気づかれるか、ヒュンケルよ」 バラン「貴様……!」(!マーク付き) フレイザード「ミスト……バァァァァン!」(怒りマーク付き) フレイザード、怒りの表情。 フレイザード「テメエ、ここで会ったが100年目だ! あのときの恨み、晴らさせてもらうぜ!」 フレイザード、怒りの表情。 ミストバーン「それはこちらのセリフだ。仮にも軍団長を名乗っていた者が、勇者の仲間になるなど……大魔王様への重大な裏切り……許しがたき大罪だ」 ミストバーン「私が貴様らにここで引導を渡してくれる」 ミストバーン、片手を上げて戦いの構え。 ポップ「おいおい、この人数相手にひとりとは……」 ポップ「ちょいと驕りがすぎるんじゃねえの? 魔影参謀サンよ!」 ポップ、目を閉じている。ドヤ顔風。 キルバーン「おおっと、周りをよく見ないと痛い目にあっちゃうよ、魔法使いクン」(♪マーク付き) ダイ「キルバーン!」(!マーク付き) ダイ、真剣な表情。 バラン「フン、しかし、貴様ひとり増えたところで戦況を変えられると思うなよ?」 キルバーン「ウッフッフ、怖い怖い……。確かにひとりならば変わらないだろうけど、こちらにはまだ助っ人がいるのでね」 画面中央に、記憶の欠片のイラスト出現。 ピラ「記憶のかけら! まさか……!?」(!!マーク付き) ピラちゃん、驚きの表情。 キルバーン「さあ、ショータイムだ」 画面が白く反転する。真っ白になる。 ダイ「ま、まぶしい! なんだ、この光は!?」 真っ白な画面中央に、台詞のみ表示。 ピラ「集まった記憶のかけらは、より強い戦いの記憶を呼び覚ますの! 気をつけて、みんな!」 真っ白な画面中央に、台詞のみ表示。 ???「………………」 もう一人のクロコダイン、怒りの表情。 クロコダイン「こ、こいつは……!?」(!!マーク付き) ???「………………」 鎧化した魔剣を身に纏った、もう一人の魔剣士ヒュンケル登場。怒りの表情。 ヒュンケル「ば、バカな!」(!!マーク付き) ヒュンケル、驚きの表情。 ???「………………」 もう一人のフレイザード、怒りの表情。 フレイザード「オ、オレたちじゃねえか!?」(!!マーク付き) フレイザード、驚きの表情。 ???「………………」 もう一人のバラン、登場。怒りの表情。 バラン「いや、それだけではない……ヤツの記憶体(メモリーズ)もいるぞ」 ???「………………」 ザボエラ登場。笑顔(笑) ポップ「ザボエラ! つまり、こりゃあ……」(!!マーク付き) ポップ、驚きの表情。 キルバーン「ミストも含めて六大軍団長勢ぞろいってとこさ」(♪マーク付き) ミストバーン「貴様らを処刑するのは貴様ら自身だ!」 ミストバーン、片手を上げて戦いの構え。 『暗躍する死神』 クロコダイン「ぬうう……」 敵クロコダイン、苦痛の表情。揺れる演出付き。 主人公「みんな、強すぎ……」 主人公「なんか変な感じ……」
バラン、目を閉じている。 バラン「ミストバーンを倒し、ヤツの暗黒闘気を止めるぞ!」 キルバーン「それをボクがさせると思うかな?」 ダイ「キルバーン! そこをどけ!」 ダイ、戦いの表情。揺れる演出付き。 キルバーン「どけ、と言われて、素直にどくヤツがいるかい? 生憎だけど、ミストのところには行かせないよ?」 バラン「裏でこそこそ動き回るのが得意な貴様が、正面から向かってくるとはな」 キルバーン「ウッフッフ、そりゃ獲物が弱っているんだもの」 キルバーン「この機会をみすみす逃したら、死神の名折れってモンさ」(♪マーク付き) ポップ「チッ、相変わらず性格サイアクだぜ……」(黒渦巻きマーク付き) ポップ、真剣な表情で目を閉じている。 フレイザード「ごちゃごちゃ言ってんじゃねえ! こいつをやらなきゃ……」 フレイザード、怒りの表情。 フレイザード「ミストバーンの野郎をやれねえだろうがよ!」 フレイザード、目を閉じている。 フレイザード「気合入れろ、コラァ!」(怒りマーク付き) フレイザード、怒りの表情。 ポップ「……そのとおりなんだけど、お前に言われるとなんか腹立つな」(怒りマーク付き) ポップ、真剣な表情で目を閉じている。むかつきを抑えている風。 クロコダイン「まあ、少し腹が立つくらいの方がいい気つけになるというものだな」 ヒュンケル「フッ、そうだな……」 ヒュンケル、目を閉じている。 バラン「……やれるな?」 ダイ「もちろん……! あんなヤツなんかに絶対負けるもんか!」 ダイ、真剣な表情で目を閉じている。 ダイ「行くぞ、キルバーン!」 ダイ、戦いの表情。 キルバーン(そうそう、そうこなくちゃ。君たちの実力はこんなもんじゃない。しっかりと見せてもらわないとね) 『帰還する影』(イベントシーン) 場所は変わらず町中。 キルバーン「おっと、やられてしまった。後は任せたよ、ミスト」(黒渦巻きマーク付き) ミストバーン「フン、キルのヤツめ、適当なところで切り上げたな」 ミストバーン(なにかを調べているようだが、あえてその企みに乗ってやるか) ポップ「あ、あとはテメエだけだぜ、ミストバーン!」 ポップ、苦痛の表情。 ミストバーン「フフ、ずいぶんと疲弊しているようだな」 フレイザード「ケッ、余計な……お世話だ。とっとと、かかってこいってんだ……!」 ミストバーン「減らず口だけは認めてやる……だが」 ヒュンケル「……いかん! 離れろ、みんな!」(!マーク付き) ヒュンケル、驚きの表情。 ミストバーン「ハアアアアア!」 ミストバーン、手を前に戦いの構え。 赤い靄が広がり、中央にミストバーンの顔がカットイン。 ダイ「うあああああああ!」 ダイ、苦痛の表情。 バラン「なんという暗黒闘気……!」 バラン(数多の戦いをくぐりぬけた私とて、かつて感じたことがないほどの闇の力。ミストバーン……ヤツの正体とはいったい……) ミストバーン「諦めろ。貴様らに勝ち目はない」 主人公「絶対に諦めない!」 絆の勇者のマークが画面中央に浮かび、白い光が広がる。BGMが緊張感のあるものから、希望を感じさせるものに変更。 ポップ「主人公の言うとおりだぜ」 ポップ、真剣な表情で目を閉じている。 ダイ「おれたちは屈しない!」 ダイ、戦いの表情。出現時、揺れる演出付き。 ミストバーン「なに……?」 クロコダイン「この程度の戦いで音をあげるほど我々はヤワではないぞ!」 ヒュンケル「そのことはお前もよく知っているだろう、ミストバーン!」 ヒュンケル、怒りの表情。 バラン「竜(ドラゴン)の騎士をなめてもらっては困る!」 フレイザード「オレは絶対テメェに勝ってやるんだよぉ!」 フレイザード、怒りの表情。揺れる演出付き。 ミストバーン(バカな……死にかけだったヤツらに再び力が戻っていく)(!!マーク付き) ミストバーン(理解できん……なんなのだ、この不可解な力は。しかし、願ったりかなったりだ。この世界での戦いで得た情報は……元の世界に戻った際の戦いで大きく役立つだろう) ミストバーン「さあ、来るがいい!」 ミストバーン、手を前に戦いの構え。 主人公「攻撃をあわせよう!」 ダイ「わかった! 行くぞぉぉぉぉぉぉ!」 ダイ、戦いの表情。揺れる演出付き。 画面全体に白い攻撃エフェクト、のち白い光。 ミストバーン「ぬううう!」 ミストバーン「お、おのれ、貴様ら……」 ミストバーン、目の光が消失。怒っている風。 ヒュンケル「ミストバーンの素顔……!」(!!マーク付き) ヒュンケル、驚きの表情。 ミストバーン「ま、またしても……許さん、許さんぞぉ!」 ミストバーン、手を前に戦いの構え。 画面中央より白い光が広がり、画面全体が揺れる。 ミストバーン「……これは!?」 再び、白い光が広がる。ミストバーンの身体が点滅する。 クロコダイン「ミストバーンの姿が消えていく……!」(!!マーク付き) クロコダイン、驚きの表情。 キルバーン「ちぇっ、なんだ。せっかくおもしろくなりそうだったのに」(黒渦巻きマーク付き) キルバーン、目が消失。目を閉じている? キルバーン「どうやら時間切れのようだね」 再び、白い光が広がる。 ミストバーン「私の使命はバーン様をお守りすること……それ以外は全て小事だ」 ミストバーンの身体が点滅。白い光が、二度、三度と光り、真っ白な画面に。 ミストバーンの声「この世界の貴様らは見逃してやる。しかし、元の世界の貴様らは必ずや私が皆殺しにする。必ずだ……」 真っ白な世界から、町並みに戻る。BGM、平和なものに変化。 ポップ「消えちまった……」 ポップ、真剣な表情。 キルバーン「それじゃあ、ボクも失礼しようかな」 キルバーン、目の光が消えている。目を閉じている風。 キルバーン「絆の力の一端、記憶のかけら……有益な情報は手に入れることができたしね」(♪マーク付き) ヒュンケル「待て、死神!」 ヒュンケル、怒りの表情。 キルバーン「じゃあ、さようなら」 キルバーン、音と共に消える。 クロコダイン「く……逃げたか」 ダイ「お前がどれだけ悪だくみしようと……」 ダイ、真剣な表情で目を閉じている。 ダイ「おれたちはそれを必ず打ち破るぞ、キルバーン」 ダイ、真剣な表情。 ダイ「そして……絶対に、お前になんかに負けないぞ、ミストバーン!」 ダイ、戦いの表情。揺れる演出付き 《感想》 キルバーンとミストバーンが登場する、ドラマチックなイベントでした♪ イベントシーンでドラマはほとんど進み、間の戦いイベントでは台詞がほぼ発生しないタイプのイベントでした。正直、このタイプのイベントが一番セリフの書き起こしが楽なので、大好きです♪ 記憶体の六大軍団長が、背後に記憶のかけらを背負った形で出現し、倒された時もいつものように膝をついて終わり、ではなく、砂が溶けるように消えていくのが印象的でした。 初級 『イベント1』 バーンを冠する二人 その1〜4 『イベント2』 中級 バーンを冠する二人 打 上級 対決!クロコダイン その2(☆) |