『いつもと違うマァム』

  


1話『マァムの様子』(イベントシーン)

 明るい森の中の小道。
 ダイ、ポップ、デルムリン衣装。マァム、ネイル衣装。

ダイ「やぁ! たぁーっ!!」

 ダイ、真剣な表情。剣を斜めに振り下ろすエフェクトが、二回、バツの字に刻まれる。

ポップ「あらよっと、メラ!!」

 ポップ、真剣な表情。炎のエフェクト。

マァム「………………」

 マァム、真剣な表情で目を閉じている。

主人公「マァム、どうしたの?」
 →マァム「あ……主人公。ううん、なんでもないわ」

主人公「マァム、考えごと?」
 →マァム「あ……主人公、ごめんなさい」

ポップ「なんだよぉ、修行中にぼーっとして。自分から、修行したいって言ったくせに」

マァム「なんでもないってば!」(汗マーク)

ダイ「……具合でも悪いの?」

マァム「ううん、大丈夫。さ、修行、修行! 修行続けましょ!!」

マァム「ダイ、打ち込んできて!」

 マァム、銃を構えて真剣な表情になる。

ダイ「え、あ……うん」

マァム(もっと強くならなきゃ……私だって……)

 マァム、真剣な表情で目を閉じている。

マァム(…………)


2話『気合満点』

マァム「最近、モンスターの目撃情報多くなったわね!」

マァム「みんな……気を引き締めていくわよ!!」

 マァム、戦いの表情。

ポップ「おおぅ……すんげー気合いだな」

マァム「っ!! そこぉッ!」

 マァム、戦いの表情。

ダイ「マァム、すごいね。なんかあったの……」

マァム「えっ!? べ、別になにもないわよ」

ポップ「そうかなぁ〜? なんかあったんじゃねぇの? 修行のときもボーッとしてたしさ」

ダイ(やっぱりポップ……マァムのこと、よく見てるなぁ)

マァム「ホントになんでもないわよ。ただ……これからのために、強くならなきゃって思っただけ」

ポップ「……ふ〜ん」


3話『質問攻めするマァム』

マァム「ねぇ、ダイ……さっきの攻撃はどうやって決めたの?」

ダイ「ええっ!? 体が勝手にっていうか……特に考えたりしてないよ」

 ダイ、驚きの表情。

マァム「ねぇ、ポップは? 魔法はどれにするかとか、魔法を使うか、使わないか……どうやって決めてるの?」

ポップ「はあ? そりゃ……えーっと……考えてはいるけど……うーん」

ポップ「ダイ! 前は任せたッ!!」

 ポップ、戦いの表情。

ダイ「オッケー! いくぞぉ!」

 ダイ、戦いの表情。

マァム(………………)

 マァム、真剣な表情で目を瞑っている。

マァム(ダイもポップも……すごく上手く連携取れてる……。なのに、私は……上手く戦えてない気がする……。
 私、ダイたちの足を引っ張ってるのかも……)

 マァム、真剣な表情で目を瞑っている。深く、考え込んでいる風。


4話『マァム、思い悩む』

ダイ「マァム、どうしたの? 急にそんなこと言い出して」

マァム「え……あ、こうやって経験を積むのも修行でしょ? みんなの戦い方をしっかり知っておきたいなって思っただけよ」

ポップ「へぇ〜、勉強熱心だなあ」

ダイ「ポップとは違うんだよ、マァムは」

 ダイ、満面の笑顔。

ポップ「おいぃ! なんだよ、それ〜〜!!」

 ポップ、驚きの表情。ツッコミ風。

マァム(みんなみたく……上手く速く戦うには……)

 マァム、真剣な表情で目を瞑っている。

ダイ「マァム、危ない!!」

 ダイ、戦いの表情。

マァム「えっ……やあっ!!」

 マァム、驚きの表情。

ポップ「マァムだって反射的に体が動いてるじゃん! すげぇよ!」

ダイ「うんうん、おれもそういう感じだよ!」

マァム(……うーん、これでいいのかしら……?)

 マァム、真剣な表情で目を瞑っている。


5話『マァムの気持ち』(イベントシーン)

ポップ「は〜、片付いた片付いた!」

 ポップ目を閉じてる、ドヤ顔風。

ポップ「実戦もしたし、今日の修行はこんなもんにしとこうぜー!」

 ポップ、満面の笑顔。

マァム「私は……もう少し修行続けたい」

ダイ「ええっ? マァム、休んだほうがいいよ」(!!マーク)

 ダイ、驚きの表情。

主人公「今日はもう終わろう」
 →マァム「……うん、でも」

 マァム、目を閉じている。

主人公「どうしても修行続けたい……?」
 →マァム「無理を言ってごめんなさい……」

ポップ「どうしたんだよ? なんか悩みでもあるなら言えよ」

マァム「ありがと……ポップ」

 マァム、目を閉じている。

ポップ「お、おう」(なんか急にしおらしいな……)

マァム「私……みんなの役に立てていない気がするの」

 マァム、目を閉じている。

ポップ「はぁ!?」(!!マーク)

 ポップ、驚きの表情。

ダイ「一体どういう意味なの、マァム……?」(?マーク)


《後書き》

 戦いに関して、真面目に考えているマァムがすごくらしいです。
 ダイやポップが個人的な悩みだったのに対し、マァムはどこまでもパーティの一員として役に立ちたいと思う気持ちが悩みの元になっているんですね。
 この時点だと、ダイは本能のまま、ポップは勘で戦っている感が強いので、自分達の戦いのノウハウを人に説明できるだけの力はない気がしますね。
 質問攻めにして正解を聞き出そうとするあたり、マァムは意外とマニュアル戦闘派なのかなと思う瞬間です。


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