H.6.06.20 (月)No29 『ロン・ベルクの秘密』

  

 ロン・ベルクを見て、ミストバーンは明らかに動揺していた。
 昔、ロン・ベルクはバーンの元で働くのを拒否し、武器職人としての道を究めるため、自由でいることを望んだ過去があった。

 バーンは自分の勧誘を振り切って去り行くロン・ベルクを、引き止めようとはしなかった。
 魔族の一生は長いだけに、その内に気の変わるやもしれぬ、と。

 だが、ミストバーンは主君の誘いを撥ね除けたロン・ベルクを許さず、一撃を加えた。ロン・ベルクの顔の傷は、その時のものだったのだ。その時はそのまま痛み分けをした二人だったが、数十年の時を経て再び対決の機会が巡ってきた。
 五分の戦いが繰り広げられる中、ダイ達はいよいよミナカトールに挑戦しようとしていた――。

 


《タイムスリップな感想》


 ロン・ベルクの過去って、しぶいっ。
 なるほど、こんな過去があるというのなら、気に入らない大臣をぶっとばして宮廷鍛冶職人の地位を捨てたポップの父、ジャンクと気が合うのも無理は無い。

 ミストバーンはなぜロン・ベルクがダイ達に味方をするのか不思議がっていたけど、もしかすると友人の息子を守ってやりたいという気持ちも少しはあるのかもしれない。
 しかし、展開の早いロン・ベルクとミストバーンと比べて、ダイ達の行動は遅いなぁ(笑)

 クロコダインがようやく縛られていた鎖を解いてもらっていたけど、なぜそれをマァムがやっているのやら。約束したのは、ヒュンケルでしょーに(笑)
 その上、ヒュンケルときたらミストバーンだけは自分で倒さなければ、と発言してたし。仲間達の力をまるで信頼していないな、こやつ……っ。

 まあ、とりあえずダイ達がミナカトールに挑戦出来る余裕は出来たとはいえ、みんなを急き立てていたのが不安を抱くポップだったのが面白い。
 ああ、成功してほしいな……でも、多分失敗する気がするけれど(笑)
 
 

次へ続く
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