H.6.11.7(月)No49 『燃え尽きる生命…!!』

 

 ハドラーの剣が砕け、閃光が走る――!!
 地響きを立て、ハドラーの身体が大の字に倒れた……! ハドラーを倒したアバンストラッシュX(クロス)の凄まじさを正確に理解したのは、同じくストラッシュを使えるヒュンケルのみだった。

 ダイの勝利を喜び、いち早くポップがダイに駆け寄ろうとした。――が、ダイの後ろに起き上がる影を見て、思わず叫ぶ。
 しかし、その注意は一瞬遅かった。

 力強い手がダイの足を鷲掴みにし、引きずり上げる。宙へ逆さ釣りにされながら、ダイはハドラーがまだ生きているのを見た。ハドラーに力づくで投げ飛ばされた拍子に、ダイの剣の鞘を繋ぎとめるベルトが外れ、鞘が地面に突き刺さった。

 一片の闘気すら残っていないはずなのに立ち上がってきたハドラーは、自分の生命そのものを闘気に転化し、力を振り絞って戦おうとしているのだ。
 ポップを初めとした一行が、ダイに駆け寄ろうとする。

 今、気がついたかのようにその姿を見たハドラーは、親衛隊達の敗北を悟った。だが、彼らの忠誠心に答えるためにも、一太刀に賭けようとする。
 一方、ダイの一番近くまで駆け寄ってきたポップにも、ハドラーのその執念を痛い程感じ取っていた。

 ダイを心配し、側に駆け付けようとするポップだが、激しい口調でそれを止めたのは他ならぬダイだった。

『…今、おれに手を貸したら……いくらポップでも…許さないぞっ…!』


《タイムスリップな感想》


 さて、次週のハドラーの逆襲や、いかにっ?!
 わざわざ転げ落ちた演出を見せた鞘が、なんかのポイントになりそうな気がするんだけど、どうなんだろ?

 それにしても最初の爆風で、ポップだけが吹っ飛ばされていたのが、ご愛嬌(笑)
 ポップは、今度こそおとなしく決闘を見ていることができるかどうかも気になるっ。ところで、ダイがこんなに強くポップにものをいうのを初めて見たけど、そんなにもハドラーとの戦いに執着していたなんて、ちょっとびっくりだ。
 

次へ続く
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