H.7.1.13(金)No7  『アバン復活の謎…!!』

 

 地上で繰り広げられているクロコダインやノヴァ達の戦い……それを見守るフローラは、まるで何かを感じ取ったようにふと頭上のバーンパレスを見上げていた――。
 その頃、ダイ、ポップ、マァムの三人はアバンとの再会を喜び、涙をこぼしながら抱き合っていた。

 アバンもまた、自分達の力だけで見違えるほどに成長した彼らを褒め、弟子達との再会を喜んでいた。

 だが、その中でヒュンケルだけは一人、離れたところでみんなから背を向けていた。
 レオナが促しても、ヒュンケルはその場を動かない。涙を止められずにいる顔を、みんなに見せたくないので――。

 今ならヒュンケルの泣き顔が見れると、茶目っ気とやじ馬根性をだして彼の側に行こうとしたポップを、アバンは止める。
 ヒュンケルが生きていたこと、そしてダイ達に力を貸してくれていたこと――それだけで、アバンは十分過ぎる程満足だった……。

 みんなが落ち着いた頃を見計らって、レオナはようやくアバンに話しかける。
 レオナもこの戦いに参加していることを案じるアバンだが、フローラに認められた五人目の使徒と聞き、納得する。

 そんなアバンに、レオナはどうやって彼が助かったのかと問う。
 僧侶以外のものがメガンテを使えば、その身が砕け散り蘇生は不可能のはず  一同が固唾を飲んで答えを待つ中、アバンはあっけらかんと自分は死んではいなかったと告げる。あの日からずっと、生きていただ、と。

 以前、フローラからもらったカールの守り――身代わりのアイテムが砕け散ってくれたおかげで、アバンは瀕死ながらも命をとりとめた。
 あまりと言えばあまりな真相に、ならばなぜ今までそれを隠していたのかと怒るポップとマァム。感情的になる二人に比べればダイはまだ冷静で、アバンが理由があってそうしたと思い、説明を求める。

 話そうとしたアバンだが、キルバーンの手の影が大鎌を掴むのに気付き、理由を後回しにしてみんなに中央の城目前まで全力で移動するように指示する。
 驚き、なぜと騒ぐ弟子達に対して、アバンは自分がみんなと同じく、バーンとの戦いのために来たのだと告げる。
 師としてではなく、新たな同志として、共に戦うために――。

 その言葉を理解したダイが、よろめきながらも真っ先に走り出す。それを支えるレオナ、そしてヒュンケルも走っていくのを見て、まだ走る体力のないポップが焦る。が、ものも言わずに片手でポップを担ぎ上げ、マァムは力強く走り出す。

 自分を信じ、迷いなく指示に従う弟子達を見つめるアバンの首筋に、ピタリと当てられたのはキルバーンの大鎌だった。
 死神の直感か、キルバーンはアバンの危険度を感じ、彼を殺そうと静かに刃先を動かす。だが、それを目の当たりにしながらアバンは少しの恐れも見せない。
 やれるものならばご自由にと、不敵に微笑んだ――。


 


《タイムスリップな感想》


 ア、アバン先生っ、ちょっと、そりゃあ説明になっとりませんぜっ!!
 連載7話めに死に、253話めに復活―って、それって伏線っ?! 伏線って言っていいのかっ?! ブランク長すぎでしょ、先生ーーっ。
 おまけに、事情が分かるまでまだかかりそうな気も……。

 ところで今回、オープニングでメルルを抱えたエイミのカットが小さく入っていたのが、微笑ましかった。ポップとの約束通りメルルの手当てをしているっぽいけど、彼女は無事だろうか。
 ポップとメルルが再会する日がくるんだろうか――この先が楽しみだ。

 アバン復活に気を良くしたのか、ここのところシリアスだったポップが久々にギャグメーカーぶりを発揮していたのが嬉しいところ。
 しかし、それはそれとして、マァムの逞しいことったら!
 まともに走れないポップを『片手で』抱え、階段を駈け登るとは……っ。しかし、昔はこーゆーのは男女逆だったよーな気もするんだけど、時代は変わったよなぁ(笑)

 みんなを庇ったのか先へと行かせたアバン先生だけど、キルバーンの罠っていっぱいあったとか自慢してたし、ダイ達は大丈夫だろうか?
 アバンとキルバーンの対決は心の底から楽しみだけど、いっつもキルバーンの近くにいるピロロの姿が見えないのも引っ掛かる。

 今週は金曜日発売だったから、次は再来週までお預けなのが辛いなぁ〜。
 
 

次へ続く
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