H.7.4.17(月)No20 『地獄からの生還者』

 

 禁呪法により生み出され、ハドラーの死と共に滅したはずのヒム。彼の再登場に、さすがにヒュンケルも驚きを隠せなかった。
 なぜ生きているのかと問うヒュンケルだが、それはヒム自身も分からない。

 ヒュンケルに破れ、地上に落ちたヒムは、一度は死んだはずだった。だが、闇に落ちていく中で、ヒムは仲間の、ハドラーの最後の戦いの雄叫びを聞き、自分達の全滅を悟った。 その瞬間、ヒムは心の底から強く思った。

 ――このまま、死にたくない、と。
 一矢でも報いなければ死んでも死にきれない、と。
 その一念が、ヒムとハドラー達の執念が奇跡を呼び起こしたのだ……!

 ヒムの話に驚く怪物達だが、彼らは突然出てきたヒムに好感を持てず、彼やハドラーを罵り、攻撃を仕掛けてくる。
 だが、生半可な攻撃はヒムには通じず、かえって彼を怒らせただけだった。

 ハドラーへの侮辱に腹を立てるヒムの額が砕け、その下から銀色の髪が流れる。怒りに任せて怪物達を一掃するヒムの姿に、ヒュンケルはハドラーの面影を見る。
 戦いが終わってから、ヒムは自分でも初めてその髪に気がつき、ハドラーが残した形見のように大切そうに握りしめる。

 その光景を傍目から見ているヒュンケルからしてみれば、今のヒムそのものがハドラーの生命をその身に宿し、生まれ変わったかのように思える。闘気すら発しての攻撃は、ダイの闘気拳に匹敵する力を持っている。

 それに比べ、今のヒュンケルはかなり消耗し、立っているのもやっとという状態だ。だが、ヒムには手加減をする気はない。
 ヒムにとって、ヒュンケルはどうしても乗り越えなければならない男――ハドラーがダイ打倒にこだわって全てを賭けたように、ヒムも彼との対決を望む。

 ヒムの、そして仲間達の誇りと想いのこもった拳が、ヒュンケルに向かって繰りだされた!


《タイムスリップな感想》


 なんと、そんな事情だったとは!
 しかし、なんちゅーしぶとくて傍迷惑な男なんだっ(笑) 肝心のハドラーが満足して成仏下というのに、いつまでも未練たらしくケンカをふっかけてくるとはっ。

 それにしても、あの髪はヒムには今一歩似合ってない気がする(笑)
 そして〜……ううっ、もう7週もの間、ポップの出番がないっ。ダイはまだ、ノヴァの回想シーンに出てきたのにーっ。

 ヒムとヒュンケルの決着もついてほしいけど、ダイとポップの活躍も見たいよ〜っっ。
 
 

次へ続く
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