H.7.7.31(月)No35 『新たなる絆』

 

 ビースト君(ブロキーナ老師)の回復魔法で、ヒュンケルは意識を取り戻した。
 クロコダイン、チウ、それに同じくビースト君に助けられたヒムに囲まれ、安堵するヒュンケル。
 だが、彼はもう二度と戦うことはできない。

 度重なる戦いで激しいダメージを負った身体は、もはや回復魔法では完全に治らない。 しかし、それを察していたヒュンケルはあっさりとそれを受け入れた。その代わりに彼は、素晴らしいもの……新たな友を得たのだから。

 ただ、自分の全てを賭けた戦いの結末を見届けるため、ヒュンケルはクロコダインに自分をダイ達の所へ連れて行ってくれと頼む。彼の性格を知っているクロコダインは望み通りにしようとするが、クロコダインより先にヒムがヒュンケルに肩を貸す。

 ヒムはヒュンケルのケガに責任を感じ、彼の代わりにこの先を戦うことを決意したのだ。 そのヒムを褒め、強引に自分の部下にしてやると言い出したのチウだった。ヒムはチウのペースに巻き込まれて戸惑うものの、クロコダインやヒュンケルは苦笑するばかり。

 バッジがないからという理由で、ヒムの胸に直接、筆でナンバーを書き込むチウ。しかも、それが決して落ちない代物だというから、ヒムが文句を言い返し、どうレベルでのケンカが勃発する。
 それを微笑ましく見つめながら、ヒュンケルは先に進んだラーハルトを思う――。

 一方、初めてダイと会ったラーハルトは、しばらく言葉もなく彼を見つめていた。

「……よく似ておられる…。父上に…」

 突然のラーハルトの登場に少なからず戸惑う一行だが、彼がヒュンケルの代わりになって戦うために、その鎧を受け継いできたと聞き、一応は安堵する。だが、なんのために自分達に味方するのかと問うダイにたいして、ラーハルトは姿勢を正して跪く。

 ラーハルトは勇者一行にではなく、ダイただ一人に忠誠を誓いにやってきたのだ。ダイの命令ならば死を命じられても笑って死に、戦えといわれれば神とでも戦う手駒となると言い切るラーハルトに、ダイは戸惑うばかりだ。

 そんな折、床を引き裂いて現れたのは、怒りを露にしたミストバーン。だが、ラーハルトの落ち着きは崩れない。

「……さあ、ディーノ様! ご遠慮なく最初の命令をお下しください!! 『奴を倒せ』と…!!」


《タイムスリップな感想》

 あらら、ダイはみんなもラーハルトのことは知るだけは知っていたのか〜。…なんか、残念。
 でも、一方的に部下になりたいと押しかけてくる強引さには、笑った。

 しかし、ラーハルトはいいとして、どんどん人間っぽくなりギャグメーカーと貸していくヒムがちょっと心配。このまま、チウと名コンビを組むお笑いキャラクターになったらどうしよう(笑)
 
 

次へ続く
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