H.7.8.28(月)No39 『魔宮の心臓』

 

 レオナを捕らえた不気味な生き物の、巨大な目が見開かれた……。
 彼女を助けようと剣を身構えたダイは、変な太鼓の音と声を聞いて、そちらに注意を向ける。4本の手を持つ、奇妙でどこか間抜けな怪物は、このバーンパレスの心臓部の管理者、ドラムーンのゴロアだと名乗った。

 レオナを捕らえた魔物は、生命体をベースにした半機械、魔力炉。バーンの魔力を受けて、バーンパレス全域を動かす働きを持った生きたエンジンだが、今はレオナのミナカトールによってバーンの魔法力を絶たれてしまっている。

 飢えて狂い、自分から魔法力の源を探して触手を伸ばした途中で、レオナを掴まえたのだ。
 だが、なぜより高い魔法力を持つはずのダイやポップではなく、レオナを狙ったのか――それを考えたダイは思い当たった。魔法力を込めたアバンの羽を持っているレオナは、現在一番大きな魔法力を抱えていることになる。

 それに気付いたダイは羽を捨てろと叫ぶが、全身を縛り上げられたレオナは、身動きもままならない。ゴメちゃんが健気にも羽を取ろうとするが、触手はゴメちゃんにも絡み付く。

 苛立ったダイは、魔力炉ごとぶち壊すそうとするが、ゴロアはそんな真似をされたら自分が怒られるから、とダイを止める。だったらおまえが止めろとかみ付くダイに対し、ゴロアは呑気なもの。

 超重力を魔力炉にかけて暴走を食い止めているところだし、もし自分が超重力をかけるのをやめたらあの娘は魔力炉に食われて死ぬはずなのだから、逆に感謝しろとまで言う始末。

 我慢しきれずに飛び出すダイだが、魔力炉の回りは見えない壁に覆われ、ダイの攻撃を跳ね返してしまう。

 しかし、ゴロアはそれを見てダイの強さを知り、このままでは魔力炉を破壊されてしまうだろうと予測する。
 バーンに処罰されることを恐れるゴロアだが、はっとあることを思い付いた――。

 一方、がむしゃらに攻撃を続けていたダイは、魔法力も吸収されることに気付いて、とうとうレオナへのダメージを覚悟の上で、アバンストラッシュをかけようとする。
 だが、その瞬間、ダイの身体が急に重くなり、床に張り付けられてしまった!

 重力波をダイに向かってかけたのは、ゴロア。
 彼は、やっと自分にはレオナを助ける義理はない上に、ダイを殺せば出世のチャンスだと気付いたのだ。

 ゴロアの言葉に、ダイは重大なことを思い出す。自分に向かって重力波がかけられたということは、レオナは――!!

 身軽になった触手は、今までとは比べ物にならない数で、しかも凄まじいスピードでレオナに襲いかかるところだった。
 ダイを呼ぶレオナの悲鳴に、ダイの絶叫が重なった――!


《タイムスリップな感想》


 うひゃあっー、いきなりの急展開っ!!
 レオナがこのまま食われて終わり……っていうことだけは、あってほしくないっ! それだけは断じて嫌だぁっ!!

 戦いに役立つどころか、足を引っ張って終わるだけなんて悲しい終わり方は、あんまりすぎる〜っ。
 しかし、いきなり目的を忘れまくって、バーンをそっちのけにしているダイとレオナだけど、世界の運命は大丈夫なんだろうか?

 ところで新キャラクターはなかなか間抜けでよいけど、なんだかすぐにやられてしまいそうな予感(笑)
 何はともあれ、来週は巻頭カラー!! 楽しみーっ♪
 

次へ続く
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