H.8.4.8 (月)No19 『勇者の下へ!』

 

 アバンの介抱により、マァムは目を覚ました。何も知らないマァムに、ミストバーンと自分のことは話したくないと願うヒュンケルの気持ちを汲んで、アバンは彼が死んだことだけを伝える。

 しかし、ポップと老師も死んでしまったと嘆くマァムに、アバンを初めとしたみんなが気まずそうに目を逸らす。一通りみんなを見たマァムは、なんと優雅に寝っ転がってビースト君に回復魔法をかけてもらっているポップを発見し、目を剥いた!

 気楽に声をかけてくるポップに、マァムは怒りの形相を浮かべて彼に近付く。
 実は、キルバーンに化ける寸前、アバンはルーラで二人を助けていた。そして気絶した二人を階段の上に残し、死神に化けたまではよかったものの、成り行き上説明ができなかったのだ。

 ポップ達もやっと目が覚めたばかりで、心配をかけるつもりはなかった――のだが、そんなアバンの説明も今のマァムの耳にはちっとも入っていない。
 いつものお調子者ぶりを発揮してマァムをからかうポップに対して、マァムの怒りが爆発する!

 過激なマァムの怒りっぷりに、二人のやり取りを見慣れぬヒムはたじたじ。
 それはさておき、薬草をせっせと食べながらもそれが自分には効かないので、回復呪文はできないのかと隊長に聞いてみるヒムだが、答えはきっぱり『できない!』だった(笑)

 まじめなんだか、ギャグをやってんだか分からない一行の中で、ただ一人、壊れた防具を外して黙々と準備をしていたラーハルトは、ダイの加勢に行くとみんなを振り返った。 だが、たった今までマァムにフルボッコにされていたポップに、支度が整っているはずがない。

 ぐだ〜と横になったままホイミをねだるポップをみて、ラーハルトはダメージの大きい奴はこの場に残るか、引き返せと突き放す。この闘いの行方を見届けたいと反論するクロコダインに、ラーハルトは見物と引き換えに命を失う可能性を指摘する。

 完全体となったバーンの強さ、恐ろしさはこの場にいる全員が知っている。だが、それでも引く素振りを見せないみんなに、ラーハルトはなぜ、と問う。
 それに答えたのは、ポップだった。

 マァムのホイミを受けながら、さっきまでのお調子ぶりとは別人のような真面目さで、彼に問い返す。
 ミストバーンにも勝てなかったラーハルトが、なぜ、それより強い者へと向かうのか、と。

 それに対して、ラーハルトは答える。
 自分で太刀打ちできなくても、ダイの勝利のためなら捨て石になるつもりでいる。弾除けになるために、そのためにダイを助けにいくのだ。

 そして、その気持ちはポップ達と同じだ。大魔王とまともに勝負できないことは分かっている。
 それでもいくのは、あいつが――ダイがいるからだ。

「弾除けは……多い方がいいぜ……!!」

 ポップ達は全員一致で、ダイの下に向かった――。

 その頃、ダイとバーンは闘いもせずに緊迫した睨み合いを続けていた。手を出さないバーンにダイは焦れるが、バーンは後10秒ほど待てと余裕たっぷりだ。
 カウントをとるバーン……彼がゼロを数えた時、いきなりダイの身体が輝き始めた――!!


《タイムスリップな感想》

 やったぁあ〜、久々にポップの出番だ♪ にしても、情けのない助かり方(笑)
 でも、ポップのお調子者なところと、かっこいいところが同時にみれて、嬉しい限り♪
 ところでダイの異変って、竜魔人にでも変身するんだろうか?
 
 

次へ続く
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