H.8.10.7(月)No45 『たぎる竜の血!!』 |
最後の手……それは双竜紋の力を全開にすること。 もし、二つの紋章の力を全開にすれば――言い換えれば、ダイ自身の人格を捨て、竜魔人となる覚悟があれば……ダイは爆発的に強くなれるはずだ。 ダイがダイでなくなること……その悲しみを、すでに知っているから。そして、一度記憶を失ったダイも、自分が自分でなくなるのは怖い。 だが、ダイは自分が魔獣となることよりも、みんなの明日が踏みにじられることの方がずっと嫌なのだ……! そして、ポップはダイの頭をかかえるように抱き締め、言った。 ポップ達や地上の未来を救うために、自分の存在を捨てようとしている ポップにはそんなダイの気も違いたいほど分かるのだ。 「……驚くなよ……ポップ…。おれがどんな姿になっても……」 「誰がっ! 当然、最後までバッチシ見届けるさ。 ポップと、そしてレオナの言葉に、ダイはただ礼を言う。 必死に駆け寄るダイの前で、穴は閉じてしまう。それはバーンの仕業だった。 「……だったら……だったら、見ろよ」 ダイの中で、何かが切れた。 頭にはめていたリングを弾き飛ばし、ダイは輝く紋章を頭上に抱き、ものすごいパワーを発揮しだした。
逆上してカラミティエンドをもって切りかかってくるバーンに、ダイは眉一つ動かさなかった。 《タイムスリップな感想》 おっ、だいたい予想通りだっ、ぶいっ!! 前に、自分の正体が人間じゃないかもしれないからポップやレオナに嫌われたくないと恐れていたダイは、今はポップが自分を嫌ったりしないと信じている。 それにしても、ポップとレオナはどこに落とされたんだっ?! あの二人の出番、もう終わりっ?! 《時を超えたおまけ》 この回は、巻頭カラーでしたっ。 『揺るぎなき大魔王の勝利!! だが、ダイの胸中には、とてつもない秘策が眠っていた…?!』 でしたっ。 表紙の煽り文章は 『父の力と子の力が、今、ひとつに…!!』 でしたっ。 さらには、最後の柱の文章は 『愛する者を守るために竜魔人と化すダイ!! 大魔王をも凌駕する「禁断の力」が今目覚める!!』 そして、恒例ジャンプの予告っ。 『ダイ、バーンを圧倒…!! 次号は「咆哮!!」の巻!!』 と、ものすごぉーーく珍しいことに、次回予告が題まであっているんすよっ。びっくりです、何があったんだジャンプ?(笑) で、コミックスには収録されていませんが、実はこの回には2Pに亘ってファイナルバトルを完全再録した粗筋つきでした。 さらに、連載七周年記念企画として、ダイの大冒険名場面ベストテンを読者投稿によって選ばせるという応募要項がでていました。 多分、編集部もしくは作者判断であげられたシーンなのでしょうが、実際に選ばれたシーンとはちょっと違っていたのは、面白いところ。 ○ダイの初ギガブレイクシーン(死の大地での、ハドラーとの決闘でのシーン) ○ポップ、メガンテをかける直前の別れのセリフのシーン。 ○アバンのメガンテのシーン。 ○ダイ、ポップ、マァムの三人がロモスで勇者として挨拶するシーン。 ○ポップが賢者に昇格したシーン。 ○アバン復活のシーン。 ○ヒュンケルがバーンパレスで再起不能となり、死んだように眠りにつくシーン。 |
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