5 お脳が弱い、氷炎軍団&爆弾岩

  

 氷炎軍団こと、フレイム&ブリザードはフレイザード直属の配下で、対フレイザード戦では何度となく登場して、ダイ達を苦しめた相手だ。実際のところフレイムもブリザードもDQ?の怪物で、それぞれけっこう厄介な相手である。

 炎の固まりフレイム君は仲間を次々と呼ぶ上、炎を吐き捲ってくれる。
 炎は防げない上、全員にダメージが来るので、戦うにはちと厄介な相手としかいいようがない。

 しかも、こいつらは呪文がほとんど効かないのだ。
 それをさらにうわまって危険なのが、ブリザードだ。
 なんとこの敵は、ルカナンに加え、ザラキを唱えてくるのだから!

 効かない時は何ともないが、効いたら途端に画面が真っ赤に染まるのはめげてしまう。 しかも、複数のブリザードが同時にザラキった時は、次々と仲間が倒れ反撃の暇もなく全滅してしまう時すらあるのだ(<-経験談)

 しかし、ダイ達の世界でのフレイムとブリザードは、そんなに怖い印象の敵ではなかったりする。

 炎を吐くはずのフレイムは、なぜかひょいっと目的のものに抱き着き、体熱で相手を焦がすという見ようによっては微笑ましい戦法をとっていた。ブリザードにいたってはろくな攻撃シーンもなく、その辺をひょろひょろ飛びまわっているだけで、単なる頭数という域から脱していなかったくらいだ。

 フレイムとブリザードは仲間意識もなかなか強く、忠誠心にも溢れて仕事熱心なんだが、……どーも、あんまり賢くない。
 いや、もっと正直に言っちゃうと、かなりのおバカさんだ。

 こいつらは爆弾岩が見張り番をしている地帯でダイ達に攻撃を仕掛けたのだが、うっかり間違えて爆弾岩に飛び付いてしまい、彼の自己犠牲呪文で一緒に吹き飛んでしまった。しかも、それを見た時の生き残り全員の反応が凄い。

「ああっ!? フ…フレイムA!!」
「きっ…貴様らぁっ…よ、よくも、フレイムAを…っ!」

 ――仲間が死んでしまって動揺する気持ちは分からないでもないが、あまりにもおバカな発言である。ポップじゃないが、「てっ…てめえら、バカかっ!?」とわめきたくなってしまうおバカさんぶりだ。

 彼等が総掛かりでかかったにも拘らずほんの数ページで全滅したのは、戦力がどうというよりもそのおバカさぶりのせいのような気がしてならない。

 しかし、フレイム達もなんだが、爆弾岩もなにを考えているのかよく分からない怪物である。目付きの悪〜い変な岩そのものの爆弾岩は、自分から積極的に攻撃はせず、ただじ〜っと様子を見ているだけ。
 だが、一定以上のダメージを受けるといきなり自己犠牲呪文をかけてくるのだ!

 様子を見るだけのくせに逃げれば追ってくるし、なんとも厄介な怪物である。
 爆弾岩達は仲間意識がないのか、フレイム&ブリザードが全滅しても黙って様子を見ていたが、フレイザードに下がるように合図されて、ゴロゴロと素直に転がって退場している。

 つまり、命令を受けない限り爆弾岩は戦うどころか、動くことさえしないキャラクターなのだ。

 その後、フレイザードが死に命令するものがいなくなったわけだが、自発的に行動しない爆弾岩のこと、今でもバルジ島の片隅でお互いの様子を見張りながら、ボーッと転がっているのかもしれない……。

 


  

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