02 テランの次期国王継承戦について

    

 次期国王候補として最大注目を集めているのは、実はポップの存在。
 テランとしては、竜の騎士は神であり畏怖の対象でもあるため、ダイ本人は国王候補にはなりませんが、竜の騎士の親友であるポップを特別視する国民は多いです。

 曲がりなりにもテラン国民でもあることだし、彼を国王にと望む声は大戦後はいうまでもなく、ダイ帰還後さえも多く寄せられているし、期待も高いままです。

 それを防ぐためもベンガーナ王国は強引に交渉して、ポップの故郷ランカークスを、テラン領からベンガーナ領へと変更させました。……まあ、国王になる気なんて最初からないポップにとっては、たいして意味がないんですけどね(笑)

 しかし、ポップの国王継承を望むのは保守的なテラン王国の中でも、革新を望む一派にすぎません。
 言うなれば、ダークホース的な存在です。。

 保守派が押すのは、やはり第一王子。こっちが本命馬!
 しかし、彼の病弱さや覇気の無さがネックになり、対抗馬である第二王子がジワジワと派閥を広げている状態です。

 国王になりたいという野心を隠しもしない彼は、ベンガーナ王国の親戚の後押しがあるせいか強気である。ですが、彼を国王にすればベンガーナ王国からの干渉を受け、テランが荒れるのではないかと懸念する声も強いです。

 元の身分が低い上に、能力が落ちつつある第三王子は、今や大穴というべきか。
 そんな中、新たな候補として注目されているのが、メルル。テラン王国に相応しい神秘の能力を備えた彼女を、女王へと押す者も少なくはありません。

 しかし、それ以上に多いのは、彼女が単独で王位につくのではなく、相応しい配偶者を得て妃の地位についてくれることを望む人々。

 メルルがポップと結ばれ、テランに竜の騎士の加護をもたらしてくれること――これが、テラン国民の多数派の望みです。

 実兄の望みも実はその辺にあるため、メルルは無理に政略結婚を迫られずに、割と自由にパプニカへの度々の滞在を許可されています。

 そして、テラン王宮内ではメルルが第一王子か、もしくは第二王子と結ばれることを望む者が大半です。血も繋がってないし、法的には従兄弟同士になるので、結婚も可能。
 実際、第二王子はメルルに政略結婚の価値を見いだし、アプローチを仕掛けています。


 ところで、メルルを望んでいるのは第二王子だけではありません。
 テラン女王にさえなれる地位を持った彼女を目当てに、国外からも結婚を申し込む者など数しれず…ある意味で、すでに婚約者がいると見なされたレオナ以上にモテモテ状態だったりして(笑)

 テランの国王の跡目争いには、メルルの存在に大きく左右される……と、ここまで設定を練っているのに、王子らや実兄の名前が決まっていないのは、ご愛嬌(笑)

 実は名前決めるのって、すんげー苦手でして…っ。メルル中心のテランのお家騒動の話でも書かない限り、この設定は活きないだろうから無理に急いで決める必要もないな、と思ってほったらかしに。

 ……もし、書く時が来たなら、ちゃんと名前ぐらい決めます(笑)

 

3へ続く
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