08 騎士道設定

 

  うちのサイトでは騎士道を、戦乱期だった頃の中世ヨーロッパをモデルにして設定しております。
 過去の日本における武士道の絶対的な主従関係と違い、中世の騎士道では主従関係はあくまでも対等なものであり、契約的なものでした。

 王は自分に仕える騎士に保護を与え、騎士は王に忠誠を捧げる――具体的に言うと、王は騎士に名誉と領土を与えて、騎士は自分の持つ武力を王に貸し与えるという関係になります。

 日本の江戸期の武士道による絶対主従と比べると、結構ドライな感じで現在の雇用制度に近いものがあります。そのため、条件によっては簡単に仕える王を乗り換えたりというのは、頻繁にありました。

 そして、騎士は世襲制ではなくて、自力習得制です。
 騎士の家系に生まれたら自動的に騎士になれるというわけではなく、本人の努力が不可欠です。あと、かなりの財力やらコネも必要だったりするんで、まるっきりの庶民では騎士にはなれません。基本的に、騎士はみな貴族など名家の子息に限ります。

 ヒュンケルの場合は、実はアバンが後見人として身元を保障し、レオナが叙勲した形として、形式を整えていたりします。
 騎士候補の人間は十代の頃から王宮に出仕し、数年をかけて騎士修行をします。

 この時、重視されるのは宮廷での礼儀作法と戦力です。平和な時代ならば前者が、戦乱の時代ならば後者が優遇されていたようです。
 ダイ大ワールドではまだ戦乱期なので、武力重視設定です。

 先輩騎士の従者として身の回りの世話をせっせとやったり、訓練を繰り返して剣の腕や乗馬の技術を磨きながら数年の修行を積んだ上で、王から叙勲されて初めて騎士になれます。

 修業期間は明確に決まっているわけではないですが、4、5年は掛かると思っていただいていいです。
 戦場で武勲を立てる、王を暴漢から助ける、狩りで大物を仕留めるなど、明確な手柄を立てた者が騎士に抜擢されたのは史実としてもありますので、1年で騎士になったマァムや、1週間で騎士になった(笑)ヒュンケルもアリでしょう。

 騎士は特権として、王宮へ出入りする権利が与えられます。
 ちなみにこの特権は、宮廷魔道士見習いの特権とほぼ大差がありません。ですが、知性に頼り頭でっかちな印象のある宮廷魔道士見習いよりも、逞しさと凛々しさの際立つ騎士の方が、人気は高いです(笑)

 騎士と認められるのは叙勲されればそれで充分ですが、王より領土を与えられるのが騎士達の最大の目標となります。
 領土が与えられた場合、自動的にその地に住む領民から税を収益する権利も与えられますので、本人にその気があるのなら貴族へとのし上がるのも可能な地位です。

 ですが、騎士は高い誇りを持ち、名誉を重んじることをなによりも重視する職業でもあります。
 我欲などからではなく、あくまで主君に忠実に仕え、正義に基づいて行動する騎士の姿こそが、人々に求められている理想像に他なりません。

 

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