08 レナ

 

出身地:パプニカ王国 年齢:21才(初登場時は18才)
家族:没落貴族の家柄。両親と姉がいるが現在は行方不明


 パプニカ王国の辺境にある教会で働いている、見習いシスター。
 辺境の村では教会が行き場のない子供達の保護を引き受けている例は多いのですが、レナの住んでいる孤児院もそんな教会の一つです。

 本来なら孤児院は成人と見なされる17才までしか置いてもらえないのですが、人手不足の教会で長い間最年長の女子だったレナは、成人する前から実質的な家事の責任者として働いてきました。自分がいなくなれば子供達がすぐに食事にも困ると知っているからこそ、レナは孤児院でとどまり、働くことを希望しました。

 そのため、名目上は見習いシスターとして修行しているということで教会に席を置いていますが、忙しい上にいささか不信心な彼女はあまり神を信じていず、シスターとしての修行などさっぱりやっていません(笑)

 元気のよい働き者の少女で、孤児達からは慕われて懐かれています。子供達がいたずらをすれば容赦なくびしびしと怒るタイプですが、その遠慮のなさが子供達にはかえって安心できるのか彼女を小さなお母さんと認識しているようです。

 家事全般と帳簿管理が彼女の仕事ですが、料理はいささか苦手でたまに失敗しています。一番得意な家事は洗濯で、十数人分の子供服を一人で洗い上げてしまいます。
 ところでレナは親を亡くして引き取られたのではなく、6才の時に親に置き去りにされた子です。

 レナの両親は没落した貴族です。
 質は上等でもやけにくたびれた格好をして、立派だけど汚れた馬車に乗って急ぎの旅をしていた訳ありげな二人の女の子を連れた貴族の夫婦は、たまたま孤児院の近くを通り掛かった際、下の子の方を預けていきました。

 いつか必ず迎えに来るからと言ってはいましたが、名前も名乗らず、ほとんど捨てるように置き去りにしていった手口からみても、信憑性は薄いとみていいでしょう。実際、レナが預けられてから15年間、一度もレナの親からの問い合わせはありませんでした。

 幼いレナは乳母に育てられていたため実の母や父、姉の記憶は薄く、実家の場所どころか自分の正式な本名すら覚えていなかったため、孤児として孤児院にそのまま預けられることになりました。

 家族に捨てられたショックが大きかったのか、孤児院にきたばかりの頃はレナは心をとざしがちでした。ですが、同い年のジャックや優しい神父と接するうちに少しずつ心を開くようになりました。

 親に見捨てられたという過去を持っているせいか、家族のために役に立ちたいと思う気持ちが強く、自分のことは二の次にして孤児院の子供の面倒を献身的にみています。神父はレナのその優しさを嬉しく思いながらも、そのせいで彼女が自分自身の幸せを逃してしまうのではないかと心配しています。

 レナのためには、早く結婚して孤児院を出て行った方が幸せになれるのではないかと思っているのですが、過去のトラウマから家族と別れることをひどく恐れるレナには、自分の恋愛や幸せに対してまだ直視できていない様子です。

 そのせいか恋愛に対しては至って天然気味というか鈍感で、村では結構モテるのにも関わらず男性からの誘いは片っ端から断り、孤児院で子供達の世話に明け暮れています。

出演作品:二次小説道場『緑の服のサンタクロース』が初登場。『特別な聖夜』にも出演しています。

 

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