Q4『東方ワールドで、ポップ以外の三柱はどこに居るのでしょうか?』

 

バーン「(尊大に)フッ、これは別天つ神である余が直々に答えてやろうではないか」

ポップ「な、なんか、えらい奴が回答者をかってでてるよっ?!」

バーン「神は万物に宿るもの。三柱は人に紛れて眠っている……それが答えよ」

ポップ「って、説明になってねーよっ?! わけ分からねえよ、それじゃっ。って、それだけ言って去っていくなよっ?!」

ナバラ「ならば、ワシが説明してやろう。
 確かに我らの村は、龍を封じるために四神が存在する……だが、純粋に神の化身として生まれる者はごく少ない。
 普通は分散して生まれるものなのじゃよ」

ポップ「分散? って、もっと意味分からねえよ!」

ナバラ「おまえも知っての通り、我らが村は、5つの集落に寄って成り立っている。一つ一つの集落の人数は時代によって多少増減するものの、せいぜい十数人から50に満たぬ人数にとどまっている。つまり、5つの集落全てを合わせたとて200名もおらぬ。
 そのうちの半数近くの人間が、神の力のかけらを秘めて生まれるものよ」

ダイ「えっ?! そ、そんなにたくさんいたのっ?!」

ナバラ「ああ、普通ならばな。その中で龍の生まれ変わりとして命を得るのは、数名。
 四神の一柱として生まれ変わるのは、十数名余りと言ったところか。力が分散している限り本来の力は発揮できないのは龍も四神も同じだが、封印するだけなら力を使う必要があるわけでなし、分散させて散らしておいた方が安全というわけじゃからな。

 もし、四柱の誰か一人を失えば封印自体が危ぶまれるほどに弱まるが、四柱の素質を持つ人間十数名のうちの一人を失っても、大きな問題にはならぬ」

ポップ「まあ、理屈は分かるけど……なんか、気に入らないやり方だよなぁ。じゃあ、あの三人って四神の何分の一かってわけか?」

ナバラ「まあ、言ってしまえばそうじゃな。
 たとえば、ポップ、おまえは紛れも無く四神の一柱であり、ほぼ9割以上の神の力を持って生まれた転生体じゃ。条件さえ整えば、本来の記憶や力を振るうことも可能じゃろうて。

 しかし、あの代行四神達には無理な話よ。せいぜい、3〜5割程度の神の力しかないんじゃからな」

ポップ「少なっ?! うわー、それじゃあいつらってもし四神の力を使いたいと思っても、使えないってわけ?」

メルル「そのためにこそ、大巫女がいるんです。
 大巫女は、全ての巫女の長……巫女達の霊力を全て束ねて使うことが可能です。

 そしてそれと同じように、巫女は複数の人の中にある神の力を一人の人間の中へ集めることができる……本来なら、神鎮めの儀式を行う時はそうやって巫女か、もっとも神のかけらを多く持つ者に寄りましの役をさせ、神の化身とするものなんです」

ダイ「じゃあ…メルルや他のみんなが力を貸してくれたら、あの三人が本物の四神になれるの?」

メルル「そうですね。あの三人は力のかけらを他の人間よりも多くもってはいるし、寄りしろとなるには充分だと思います。
 ですが、あの三人には四神の生まれ変わりと言える程は強い力はありませんから、別の人が寄りしろになることも可能なことは可能です。

 特にマァムさん……気の毒ですけれど、マァムさんはあの中では一番神の要素が薄いんです……本来なら、彼女よりも神の要素が強い者はいました。ですが、神の要素が強くとも、狩人並の実力を持たない人間にこんな危険な旅をやらせるわけにはいきません。
 旅をできる力を持つ中では彼ら三人が一番、代行者として相応しかったから選ばれましたが、あの三人が四神というわけではないんです」

 

5へ続く
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