ダイ「メダル王って、だれ？」

レオナ「あのねー、ダイ君。それさえ知らないのにメダル捜しの旅を始めたりしたの？
　メダル王ってのはね、小さなメダルをコレクションしていて、メダルと引き換えに素敵なご褒美をくれるっていう伝説に出てくる王様よ。……実在するかどうかは知らないけど」

ポップ「でもよ、それって、伝説だろ。メダル王なんて、本当にいるのかよ？」

アバン「何を言ってるんですか、ポップ、そんな夢のないことを言ってはいけませんよ！　信じていれば、きっと会えますよ!!
　いいですか、目を閉じてご覧なさい……ほら、心の中に見えてきませんか？　メダル王の姿が！」

ダイ「（素直に目を閉じて）えーとね、真っ暗だよ」

ポップ「おまえな〜、そういう意味じゃ――」

　
　言い返すためにうっかりと目を開けたポップ、カーテンの裏に隠れたアバン先生が楽しげに絵本のような王様の衣装やら、珍妙な王冠の支度をしているのを見てしまいます。

ポップ「……なんか、メダル捜しの旅をやめた方がいーような気がしてきたぜ」

ダイ「ええっ、どうして？」（<-分かっていない）

キルバーン「クックック、だから未来は分からない方が楽しいって言うじゃないか？」

ポップ「だから、おまえがシメるなっ！」