『失われたもの 3』

  

「面白いことを言う。そんなに殺されたいのか?」

(別に、殺されたいわけじゃねえよ!)

 口に出さず、ポップは揺らめく影を睨みつける。
 死にたいか、と聞かれれば全力で首を横に振るだろう。だが、敵に捕らわれてダイ達の足を引っ張るぐらいなら――。

 しかし、バーンはポップのその悲壮な決意さえはぐらかすように、ゆったりと言う。

「何か、勘違いをしているようだな。殺すつもりなら、わざわざ会うまでもない。キルバーンなりザボエラなり、誰かの手に下げ渡せばすむことだ。おまえは、彼らには恨みを買っているようだからな」

「……逆恨みだよ。おれには、恨まれる筋合いなんかねえよ!」

 キルバーンにしろザボエラにしろ、ポップにしてみれば殺されかけた上に勝手に恨まれては、踏んだり蹴ったりだ。
 思わずムッとして言い返すと、バーンはその反抗ぶりが好ましいとばかりに声を立てて笑った。

「フフフ……他者から恨みを買うぐらいのものでなければ、強者とは呼べまい」

「おれは、人の恨みを買ってまで強くなりたくなんか、ない!」

 頭に血が上ったせいで、ポップは反射的に怒鳴り返してしまっていたが、その無礼をバーンは咎めなかった。
 一向に気にした様子もなく、むしろ、むずかる赤子を前にした大人のゆとりさえ漂わせている。

「それが、アバンの教えか? ――フフフ、ヒュンケルと言い、おまえと言い、アバンの弟子とは実に気丈だ。余も、一度、あの男に会ってみたいと思っていたものだ。昔からな……」

「先生に……」

 激昂していたポップの表情から、サッと色が失せる。
 懐かしい最初の師の名前は、不意打ちのようにポップの胸を突いた。そこまで計算した上で、わざわざアバンの名を出したのだとしたら、バーンの人心掌握術は適格と言うしかない。

 どんな時でさえ、アバンの名はポップにとっては大きな存在なのだから。
 自分の目の前で、自分達を庇って自己犠牲呪文を唱えた優しい師の姿を、ポップは一日だって忘れたことなどない。
 だが、ポップはすぐに首を振り、無理やりにでもその感傷を振り払う。

「アバン先生は、死んだんだ。もう、会えるわけがない……っ!」

 強気の言葉に、敵意が混じるのは当然だろう。
 アバンは、自己犠牲呪文によって死んだ。
 だが、それを使うところまで追い込んだのはハドラーであり、引いては魔王軍の存在があったからこそだ。

 魔王軍は、ポップにとっては師の仇も同然だ。その総本山とも言える相手から、ぬけぬけとそう言われる怒りに、ポップはさっきとは違う理由で身を震わせる。

「――そうとも、限るまい」

 気を持たせるような一言が、ポップの気を引くための罠だと分かっていた。
 だが、そうと分かっていてでさえ、人を惹きつけるだけの魅力がバーンの言葉にあった。

「たとえば、おまえだ。自己犠牲呪文で死亡したにもかかわらず、それでも生き返ったではないか」

 黒い影が揺らめき、ぴたりとポップを指差す。

「余の魔力に、竜の騎士の力、さらにはおまえの死者蘇生を強く願う想い……それらが全て合わされば、アバンを蘇らせるのは決して絵空事ではないぞ」

 無意識のうちに生唾を飲み込んだことを、ポップは自覚していなかった。敵意に満ちた目にかすかに期待が混じりだしたことも、本人は意識はしていなかっただろう。

 だが、紗のベール越しのバーンは、それを見逃さなかった。
 相手の弱点を即座に見抜き、揺さぶりをかける術などバーンにとってはたやすいことだ。

 強敵に対する恐怖と緊張に強張っていたところに、思いもかけず与えられた甘い誘惑に、ポップが戸惑い、動揺している様が手に取るように分かる。

「……どうして……そんなこと、言うんだよ? おれは……おれ達は、あんた達と戦ってるんだぜ?」

 まだ、バーンを睨む目付きからは強い光が消えていないものの、その声からはすでに最初の頃の刺が消えている。
 迷子のように頼りない声は、自力では解けない答えを求める響きがあった。

「ああ、そうだな。……だが、なんのために戦っている?」

 穏やかに問いながら、バーンはポップの返事を待たずに言葉を続けた。

「正義のため? 自分では戦おうとしない、人間共のためか? ――よいか、仮におまえ達が余を打ち倒し、平和を取り戻したとしよう。人間達はしばらくの間は、おまえ達を英雄と称え、感謝するやもしれん。

 だが、それは長くはもたぬ。
 いずれ、人々は過ぎたる力を持ちし存在を疎み、しまいには恐れ、迫害に走るだろうよ」

「そんな人間ばかりじゃねえよ!」

「それならばなぜ、竜騎士バランは国を、人間を捨てた? おまえの師であるマトリフは、なぜ人里離れた場所で、世捨て人として生きている?」

「それは……」

 言い返す言葉が思いつかず、ポップは詰まった。
 事情を知っているだけに、すぐには言い返せない。

 それにバランはまだしも、マトリフのことまで詳しく知っていること自体が驚きで、混乱して思考がうまくまとまらない。
 ポップの心の整理がつく前に、バーンは優しく畳みかけた。

「おまえはまだ、若い。だから、人の中に潜む底知れぬ悪意を、まだ知らぬ。それを知ってなお、おまえは人間を信じられるというのか?」

「………………」

 ポップには、答えられなかった。
 なぜなら、ポップはまだ人の悪意など、味わったことがないから。

 知識としては、知らないわけではない。
 ダイ、ヒュンケル、クロコダイン、マトリフ、バラン――彼らが人間に少なからず傷つけられ、落胆したのは知っている。
 それでいながら、彼らがどう立ち直ったのかをポップは知っている。

 だが、それと同じことを『自分』にできるかと問われれば、すぐには答えられない。自分の臆病さや、ずるさも知っているだけに、ポップはそれ程までに自分を信じきれない。

「正義のために戦い、そのために人々から疎まれ、戦いによって仲間が死に……そして、最後には誰も残らなくなる。
 それでも、おまえは人間を信じると言えるかな?」

 それは、予言というよりは託宣の響きを帯びていた。それだけに言葉を返せず、ポップは詰まる。
 追い詰められたように俯く少年に対してかけられた次の言葉は、思いも掛けぬ優しさに満ちていた。

「だが、余に従うのなら、おまえは何も失わぬ。おまえは全てを手に入れ、失ったものを手にすることもできる」

 誘惑するような、甘い言葉。
 それがまるっきりの嘘ではないと、ポップは感じ取っていた。バーンはそれを成し遂げるだけの、魔力や権力を持っている。

「少し、時間をやろう。考えてみるがよい、ゆっくりと、な――」

 考える隙もない程押しまくるのではなく、余韻をもたせて思考の自由を与える選択肢は、なまじな説得よりもよほど強く心を揺り動かす。
 声が遠ざかり、ベールの向こうの影が消えていく。

 それが完全に消えてから、ポップは力を失った様にその場に崩れ込む。紗のベール越しとはいえ大魔王と相対したプレッシャーは、並大抵のものではなかった。

 それに、思いも寄らぬ勧誘もそうだ。
 ポップは呆然とした表情で、そのまま蹲って動けなくなった――。








「バーン様、あのボウヤを放っておいていいんですか?」

 キルバーンの質問に、バーンは表情一つ動かさなかった。
 ここは、バーンのお気に入りのテラス。

 キルバーンとミストバーン、両腕とも言える腹心の配下を従えて、チェス盤を前に一人遊びを楽しんでいるバーンは、問われてから思い出したと言わんばかりに頷く

「ああ、捨て置くがよい。どうせ、あれ程度の力では球から出ることもできまい。向こうから服従してくるまでは、好きにさせておけ」

 今はポップよりもどの駒を移動させるのかの方が大事とばかりに、バーンは丁寧な手つきで駒をとり、チェス盤に配置する。
 その態度は、一見、ポップへの無関心と見えるかもしれないが、腹心であるキルバーンやミストバーンには主君の心が読み取れる。

「…………」

 無言のままのミストバーンの疑問を、バーンは適格に感じ取ったのか、ククッと小さく笑う。

「その心配は、無用だ。あやつが無反応を決め込む程の愚か者ならば、永遠に捨て置けばすむだけのこと。……まあ、そうはなるまいがな」

 バーンのその返答に、今度反応したのはキルバーンだった。

「ずいぶんと手を掛けるものですねえ。そんなにお気に召しましたか?」

「そうだな……あの少年の行動は、先が読めぬ。面白いではないか。誰からも注目されていなかった駒が、いつの間にか誰もが一目置く程の者へと成長したのだ。あれが、この先どう動くか――実に興味深いではないか」

 言いながら、バーンは喉の奥でクックと笑う。

「それに、あの少年は勇者ダイの一番古くからの仲間だろう。あれを失うことは、竜の子にとっては、かなりの痛手になるだろうて」

 バーンの言葉に、キルバーンは大仰に頷いてみせる。

「そうですねェ。あの魔法使いクンがいなくなったら、勇者クンにとっては人間達を守る意味が半減するでしょうね」








 ポップは、長い間動きもしなかった。
 否。
 身動きが、できなくなっていた。
 バーンの思いも寄らぬ提案に心を揺らされ、迷いが生じていた。

 ポップの頭脳は、バーンの提案は打ってつけの最善手だと判断する。その提案を鵜呑みするのが良いと考えたのではなく、提案を受ける振りをするしか、今の自分に生き延びられる道はないのだ、と。

 だが、それでも心が迷うのは、それが……ポップが心底望んだ願いだからだ。

 割り切って演技などできるとさえ思えない程、心の底から切望した思い。
 だからこそ、思わずにはいられない。提案を受け入れるふりをするのさえ、耐えきれない、と。

 『ふり』などではなく、本心から望んでしまいそうな気がするのが怖かった――。

 迷いを振り切れないポップの耳に、よく響く足音が聞こえてきた。重く、規則的な堅い足音が。

「……!!」

 驚きに、ポップは目を大きく見開く。
 自分に向かって歩いて来るのは、銀色の光り輝く兵士達を伴った一人の魔族だった。それは、ポップにとって今まで見たことのない敵達の姿だった。

 兵士達の一人、唯一の女性は先程アルビナスと名乗った魔族に違いない。
 そして、先を歩く男――三本の角を頭上に抱く威風を帯びた堂々たる姿は、まさに魔王の名が相応しい。その魔族の名を、ポップは知っていた。

「ハドラー……!」

 意識しないままに、ポップは身構えていた。
 今のポップに、何ができるわけでも無い。だが、魔法を一切使えない囚われの身だとしても、真っ先に感情が拒否をする。

 ハドラーの前でうちひしがれたままでいるなど、ポップにできることではない。目の前でアバンがハドラーと戦い、自爆した最後を、ポップは片時も忘れたことはないのだから。

「てめえ……、何しにきやがった!?」

 怒りを奮い立たせる様に、ポップはハドラーを睨みつける。
 だが、相対して感じるのは違和感にも似た恐怖だった。
 目の前にいるのは、ハドラーに違いない。だが、今までと雰囲気が――まるで違う。

 ポップは今まで、ハドラーに何度か会ったことがある。強大な魔力と武闘家並の攻撃力を合わせ持った恐ろしい魔王だと承知はしていたが、性格的にはハドラーはそれほど理解しがたい相手ではなかった。

 傲慢であり常に他者を見下し、それゆえに感情的になりやすい男だった。ポップの反発や反抗にさえ、いちいちムキになるところがあった。

 だが、今のハドラーはどうだろう。
 ポップが投げつけた言葉など歯牙にもかけず、王者に相応しい風格で言葉を返す。

「ほう……。まだ、牙を完全に無くしてはおらぬようだな」







(以前とは別人のようだな)

 奇しくも、ハドラーもまた、ポップと同じ感想を抱いていた。
 宿敵であるアバンと戦った時に、その傍らでうろちょろしていた魔法使いの少年は、最初はひ弱で目を向ける価値すらない虫ケラにしか見えなかった。

 高位の魔族にとっては、魔法使いなど恐れるには足りない。人間であれば高度な魔法を使う者はほとんどいないし、戦士などと違い肉体的には脆弱で倒しやすい相手だ。

 ダイに比べればどうでもいい相手としか思えなかったポップを、ハドラーは以前は問題視してさえいなかった。

 それが……ダイ以上の成長速度で成長し、殺されかけても命乞いもせず、自分に対して対等に口を利く程の度胸を備えるようになるとは――予想すらしなかった。

「答えろよ! 何をしにきたかって、聞いてんだろっ!?」

 苛立った声で、ポップが再び叫ぶ。
 虚勢混じりとはいえ、たいした精神力だと感心せざるを得ない。

 敵に捕らわれ、魔法を無力化される封印球に封じられた身でありながら、ポップは敵愾心も露わにハドラーを睨みつけている。
 並の精神力でできることではない。

 ポップのその態度が気に入らないとばかりにアルビナスは眉をひそめるが、ハドラーはかえって満足したように頷く。

「いい度胸だな。さすがは、アバンの使徒と褒めてやろう。――見納めにわざわざ会いに来た甲斐があったというものだ」

 ハドラーのその言葉に、ポップが大きく目を見開く。

「見納め……だって……!? なんだよ、それ……っ!?」

 動揺を見せる少年を、鋼の兵士達は冷ややかな視線で見守った。
 その目には、何の感情の揺れも感じられない。

 それは、明日、枯れゆくと分かっている花を見る目に等しい。初めから失われると分かっているものを、最後に名残を惜しむために見やる目――。
 その目に浮かぶのは、同情ですらない。

「これは異なことを……もはや、あなたに他に道がおありだと思いますか?」

 完璧な美貌に冷たい微笑を浮かべて、アルビナスはいっそ優しいとも言える口調でそう言った。
 その言葉にポップは悔しそうに唇を噛み締めるものの、言い返そうとはしなかった。

「まっ、そういうことだな。ハドラー様が一目置いた勇者一行の一員だってんで、今のうちに見物にきたってわけよ」

 銀色の兵士の一人が気安く声をかけるのにもポップは反応を見せなかった。
 その青ざめた顔から、憔悴したような態度から、ポップの絶望が伺える。

 ――おそらく、彼は正しく理解しているのだろう。
 大魔王に捕らわれ、大魔王直々に誘いをかけられた以上、逃げ道など残されていないことを。

「それとも……虜囚の辱めを受けるぐらいなら、死を選ぶとでも? まあ、ある意味でその方がいっそましかもしれんな」

 全身が鋭利な刃物で出来た異形の男が、耳障りな声で笑う。
 それに対して、ポップは睨み返しながらも反論しないのは、薄々その言葉の正当性を認めているせいだろう。

「まあ、ハドラー様がお認めになった相手だ。本人が自ら死を望むのであれば、介錯を請け負おってもよいぞ。その程度の情けをかけるのは、やぶさかではないな」

 馬の顔をした騎士がそう声をかけたのには、何の悪意もなかった。むしろ、それは敵を認めての言葉に等しい。ポップを敬意に値する敵と認めた上で、最後の情けに近い心境だったのだろう。
 しかし、その言葉をきっかけにポップは決然と顔を上げる。

「――誰が……誰が、そんなことを望むもんかっ!」

 その語気の強さに、ハドラーでさえ一瞬息を飲む。
 魔王でさえ無視しきれない気迫が、今のポップにはあった。
 燃えたたんばかりの火の意思を込めて、ポップは真っ向からハドラーを睨みつけ、叫んだ。

「ふざけんな……っ。おれは……っ、おれは、絶対にそんなのを望まねえっ!」

 強い怒りが、その声を震わせている。その怒りの強さが、ポップの本気さを表していると一目で分かる。

「おかしなことを。あなたは、一度死んだはずでしょう? しかも、自己犠牲呪文を唱えたはず……それなのに、死を望まないと言うのですか?」

 ポップの怒りが火ならば、アルビナスの静謐な言葉は、さながら水だった。
 しかし、その水でさえ火の勢いは消せなかった。

「あの時は……っ、おれ――大事なことを忘れてたんだ。おれの命は、アバン先生にもらったものなんだって……先生だけじゃない、ダイや、ヒュンケルや、おっさんや……みんなに助けてもらったものなんだ……!」

 言いながら、ポップは無意識のように自分の胸の当たりを掴む。他の者はいざ知らず、ハドラーだけはその意味に気がついた。
 アバンが死の間際、弟子に与えたペンダント。恐らくは、それを掴んでいるのだろう、と――。 

「この命は――そう簡単に投げ出す程安くねえんだよ! それに……おれは、絶対にダイを裏切ったりもするもんかっ!」

 激しい口調が、広い部屋の中に響き渡る。それはわずかなこだまを伴って、余韻を残して響き渡った。
 それが完全に消えるまで、誰も、何も口を開かなかった。

 胸を貫くような叫びが消えたせいで、かえって静寂さを増したような広間の中に、聞き覚えのある笛の音が響きだす。

「――!?」

 ポップだけでなく、ハドラー達もが警戒の表情でそちらを見やる。
 笛の音を鳴らしながら、そのくせ、足音一つ立てずに滑るような足取りで広間に入ってきた男は、キルバーンに間違いなかった。

 全員が自分に注目したのを見計らってから、キルバーンはもったいぶった仕草で笛を吹くのをやめた。

「それがキミの答えとはね――やれやれ、思っていたよりもずっとおバカさんだったんだね、魔法使いのボウヤは……! せっかくのチャンスをみすみす逃すとは、クレバーじゃないね」

 かろやかな口調には、嘲笑う響きがあった。

「バーン様、お聞きになりましたか? 今のが、魔法使いクンの答えみたいですよ〜」

 そう言いながら振り返ったキルバーンの視線の先には、いつの間にか人がいた。

「い、いつの間に……っ!?」

 焦った声を立てながらも、アルビナスを初めとする親衛隊は素早く膝を突く。ハドラーさえ、その例外ではなかった。
 紗のベール越しに黒々と見えるシルエット――それがバーンに他ならないと、この場にいる誰もが悟っていたのだから。

 なんの気配も感じさせずに忽然と現れた影は、しかし、今は圧倒的な存在感を漂わせて佇んでいた。

「それが、おまえの答えか。――惜しいな」

 長い沈黙の後、聞こえていた声はゾッとする程冷たいものだった。

「敵に対して真っ向から歯向かうのその意志力に、勇者ダイをも上回る成長力……キルバーンが目をつけるだけの価値はあったのだが。おまえが自身の意思で配下に加わるのであれば、歓迎してやったものを」

 本人を前にして、過去形で語るバーンの真意をポップが悟ったのは、次の言葉を聞いた後だった。

「ならば、仕方あるまい。おまえの精神を壊して傀儡としよう」
                                   


                                    《続く》
 
 

4に進む
2に戻る
小説道場に戻る
トップに戻る

inserted by FC2 system