『春の戦・後日談』
  

「申し訳ありません、本日、団長は所用で出かけておりまして……夕刻には戻るはずなのですが……あっ、お急ぎなのでしたら、早馬で知らせを出しますが」

 やけにビクビクした様子でそう言う若い兵士に対し、ラーハルトは首を横に振った。

「いや、いい」

 正直、そこまでの用事ではない。と言うよりも、今日、ラーハルトがパプニカに来たのはほとんど気まぐれだった。
 一応はカール王国に籍を置いているとは言え、ラーハルトにはこれといった義務などない。たまに、アバンに頼まれて他国へ私文書を届けるよう程度の用事がある程度で、普段は完全に自由を許されている。

 いつか、ポップに「へえー、それって、時々餌をもらっているだけの野良猫みたいだな」などと腹が立つことを言われたが、扱い的には大差は無いかもしれない。

 ともあれ、アバンの寛大さをいいことに、ラーハルトはカール城にはたまに戻る程度で、ほとんどを旅で過ごしている。主に修行目的で、未だに凶暴化している怪物を捜し歩くという当てのない旅だ。

 だが、最近は平和になってきたせいか、旅をしていても怪物ともめったに会わなくなってきた。たまに出会ったとしても、すでに魔王の影響下から抜け出したせいか大抵の怪物は温和さを取り戻していて、戦いを避ける傾向が強まってきた。

 それはそれで喜ばしいことではあるが、ラーハルト的にはつまらない。これでは、腕も鈍るという物だ。

 たまには、歯ごたえのある相手と思いっきり戦いたい――そう思った時、真っ先に頭に浮かんだのがヒュンケルだった。彼ならば、並の怪物以上に手応えもあるし、必殺技の一つや二つで死ぬような男ではない。安心して、思う存分戦えるというものである。

 そして、自由の身の気楽さのまま、相手の都合も考えずそのままパプニカに来た。もちろん、アポイントメントなんて取ろうと思うはずもない。

 そんな自由気ままなラーハルトに比べれば、パプニカ王国近衛騎士隊長の地位にあるヒュンケルは、それなりに忙しい。急な面会ができなくても、しかたがあるまい。

「夕方には、奴は戻るんだな? なら、またその頃に来る」

 怪物を探す旅ならば、ここにはいないと見極めたのならばすぐに次の場所に移動する主義だが、それでも夕方には戻るのなら待っていてもいいとラーハルトは考えた。

 これが他の場所ならばともかく、ラーハルトにとってパプニカ王国は特別だ。なにしろ、ダイがいる国なのだから。

 終生の主と決めた相手であるダイのいる国に来て、彼に挨拶もしないで帰るなどラーハルトに出来ようはずがない。ヒュンケルとの一戦が終わったら、ダイにもきちんと挨拶をしようと思っていたのである。それなら、順番が前後しても問題は無いだろう。

 しかし、今は昼食時だ。
 ヒュンケルが相手ならば、相手が昼飯前だろうと後だろうと気にもしなかったが、ダイに対してはラーハルトは大いに気を遣う。主君の昼食を邪魔する気など、最初からない。

 気さくなダイやポップ、ダイには大いに甘い上に客人を好むレオナならば、突然ラーハルトが訪れたとしても昼食に誘ってくれるだろうと分かっていたが、だからといってそれに甘える気は無い。

 程よい時間を見計らってから挨拶しようと考えたラーハルトは、自身の腹ごしらえのためにパプニカ王国の食堂に向かう。

 開放的な王城を目指しているパプニカでは、城の食堂は一般市民にも開放されている。代金さえ払えば、誰でもここで食事を取ることが可能だ。とは言え、さすがは王宮というべきか、食堂の料理は手の込んだ物であり一般人が食べるには少々お高い値段設定になっているため、城内に出入りする者以外はあまり訪れてはいないらしいが。

 だが、それでも一般開放されているのは事実だ。ラーハルトは遠慮することなく、食堂に向かった。

「いらっしゃいませ! 今日は定食のカール風シチューセットがおすすめ……」

 カウンターにいた給仕係の元気のいい声かけが、途中で尻つぼまりに消えていく。彼だけではなく、忙しく働いている者達や、テーブルに腰掛けて食事を取っている者達も、ラーハルトへと視線を向ける。

 その目に込められているのは、決して嫌悪ではない。だが、異形を恐れる色合いが潜んでいるのは、隠しようもなかった。
 それも仕方の無いことだと、ラーハルトは思っている。

 半分は人間とは言え、魔族の父親の血を色濃く引いたラーハルトの外見は、どうしたって魔族に近い。人間の間では嫌でも目立つし、恐れられるのも仕方が無いと甘受している。
 だから、ラーハルトは給仕係のおすすめを選ばなかった。

「外で食べるのに向くような、サンドイッチか何かを頼む」

 紙包みを用意してもらうと、ラーハルトは中身も確かめずにそれを持って歩き出した。
 向かう先は、パプニカ城の中庭だ。

 正確に言うのならば中庭と呼ぶのもおこがましいような、建物と建物の隙間じみた狭い場所だが、人がめったに来ないというメリットがある。そのため、パプニカ城で食事する時はラーハルトは食堂ではなく、そこで食べることが多かった。

 パプニカ城の人達の名誉のために言うのであれば、彼らは決してラーハルトに対して差別的な言動は取らない。革新的な思考を持つ王女レオナの教育が行き届いているのか、パプニカでは半魔であっても人間と同然の扱いを受けられると言っていい。

 だが、それでも人々の心の奥にある魔族への恐れや、好奇の視線が全くなくなるわけではない。まして、すぐ近くに半魔がいたのならば、落ち着かない気持ちになるだろう。

 それが分かっているだけに、ラーハルトは大食堂で食事を取る気にはなれなかった。互いに気を遣い合って気まずい思いをするより、誰もいない場所でゆっくり食べた方が気分がいい。

 なにしろ、あの場所はラーハルト以外は誰も見向きもしないような場所なのだから――。

(……いや、そうでもないか)

 以前、ひょっこりと現れた魔法使いの少年を思い出して、ラーハルトは考えを改める。

 あの場所は、どうもポップにとってもお気に入りの場所だったらしい。最初は偶然に、二度目以降はおそらく意図的に、ポップはちょくちょく現れてはラーハルトにちょっかいをかけていた。

 それにうっとうしいと文句をつけつつも、ラーハルトにとってその時間は、案外悪い物ではなかった。いや、本音を漏らすのであれば、むしろ心のどこかで楽しみにしていたと言ってもいいかもしれない。

 だからこそラーハルトは中庭を目指す際、そこに見慣れた人影がいることを少しばかり期待した。
 そして、実際にそこには黒髪の少年がいた。蹲って、熱心に草むしりをしている黒髪の少年――が、彼を一目見た途端、ラーハルトは目を見張る。それはこっそり予想していたのとは、別人だった。

「ダイ様っ……!?」

「え?」

 呼びかけられてから初めて気がついたのか、ダイが振り返る。途端に笑顔になって、ダイは無邪気に手を振ってくれた。

「やあ、ラーハルト。なんで、ここに来たの?」

 恐れ多くも、主からの質問ならば即答するのが忠臣の勤めだ。が、この時のラーハルトはダイの言葉すら耳に入っていなかった。それぐらい、その光景は衝撃的だった。

(ダ、ダイ様がっ、ダイ様が草むしりをしているだとぉっ!?)

 職業に貴賎はないとは言うが、さすがにこれは見過ごせる範疇を超えていた。基本的に家事の部類に入る雑務は、あまり仕事としては高い評価が与えられるものではない。

 勇者を讃える者は多いだろうが、下働きのメイドやら庭師見習いを尊敬する者など皆無に等しいだろう。

 まだ、庭を芸術的に造園し木々を剪定しているのならばともかく、草むしりなんてものは雑用もいいところである。それこそ、女子供でも出来るようなごく簡単で、それでいて面倒で汚れる仕事である。

 よりにもよってバランの息子であるダイが、そんな下っ端仕事をやらされていると思うだけで、血の気が引く思いだった。――まあ、多少血の気が引いたところで、元々青ざめた肌色のラーハルトでは、外見的には目立たないのだが。

 しかし、心の中は大荒れだった。
 衝撃のあまりか、ラーハルトの手の力が緩み、握っていた紙袋がぽたりと落ちる。だが、その事実すらラーハルトは認識していなかった。勢いよくダイの方へと駆けより、震える声を抑えようと懸命になる。

「ダイ様、なぜこんな所で……っ、何をやっておられるのですか!?」

 いっそ悲痛とまで言える思いで絞り出した質問だったが、ダイの答えはいまいち噛み合わなかった。

「なぜこんな所って、おれ、ずっとパプニカにいるんだけど」

 ラーハルトの切迫感など全く気づいていないダイは、ラーハルトではなく彼の後ろの方に目を奪われているらしい。

「それよりラーハルト、サンドイッチ落としたけど大丈夫?」

 ダイにそう言われてから、ラーハルトはようやく昼食が台無しになったことに気がついた。しかし、どうせこの衝撃的な光景を目にした段階で、食欲など吹き飛んでいる。

「そんなことはどうでもいいのです! ダイ様、一体誰がダイ様にこんなことを……! 誰かに命令でもされたのですか?」

 ラーハルトにしてみれば、それ以外考えられなかった。
 草むしりは、面倒な上に意外ときつい作業だ。おそらく、罰かなにかとして誰かに命じられたのだろうとラーハルトは咄嗟に考えた。

 子供に対する躾や罰の意味合いから、家の手伝いなどをやらせるのはよくある話だ。
 そして、ダイの場合、罰を受ける可能性も大いにある。

 地上に戻ってきて以来、ダイは専門の家庭教師によって様々な教育を受けていると聞くが、その成果はと言えば……正直、かなり悪いらしい。成績不振の罰として、なんらかの苦行を与えられても無理はないと、ラーハルトはほぼ瞬間的に判断した。

 ――どんなに忠誠心は高くとも、ラーハルトはダイの学力について盲信はしていないのである。

(誰だ、ダイ様にこんなことをさせたのは? あの家庭教師だと言うのなら……よかろう、あの残り僅かな毛根を根こそぎ草むしりしてくれよう……! ポップかあの小生意気な姫が相手でも、捨て置かぬぞ……!!)

 などと、内心物騒なことを考えているラーハルトの気も知らず、ダイはちょっと考えてから、暢気に答えた。

「えっとね、それならヒュンケル、かなぁ?」

 この瞬間、ラーハルト内でヒュンケルの存在が敵としてロックオンされる。ある意味、それは都合がいいと言えば都合がいい。
 武人とはほど遠い学者の家庭教師や、ポップやレオナのような女子供を相手にするのであれば、やはり手加減しないわけにはいかないし、気も遣う。

 が、ヒュンケルが相手ならば、その心配は微塵もない。元々、彼と剣の稽古をしに来た熱意が、殺意にまで高まるほどに強まった。
 相手にとって、不足はない。
 ふつふつと胸にこみ上げる闘志を感じながら、ラーハルトは丁寧に跪いた。

「そうでしたか。……ならばダイ様、後は私が引き受けます。どうか、ダイ様はお休みください」

 ラーハルトにしてみれば、それは当然だった。
 何を考えてヒュンケルがダイにこんな仕事を命じたのか知らないが、ダイはすでに十分すぎるぐらい頑張ったはずだ。顔にまで泥をつけ、草の小山をこんもりと盛り上げているところをみれば、ダイがどんなに頑張って草むしりをしていたか、一目で分かる。

 これが罰にしろ、なんにしろ、そろそろ休んでもいい頃だろう。
 だが、ダイは意外なことを言われたとばかりに、ますますキョトンとするばかりだ。

「え、なんで? おれ、草むしりしたいんだけど」

「ですが、お手が汚れます。雑務を引き受けるのも配下の役割、お気になさらずお命じください。
 ご心配なく、引き受けたからには完璧にこなしてごらんにいれます」

 言い終わるやいなや、ラーハルトは早速草むしりにかかった。
 真っ先に目をつけたのは、ダイが草をむしった跡地だ。ダイが頑張ったおかげか、その辺の雑草は八割方無くなっている。ただ、取り残してしまったのかひょろひょろとした頼りない草が、しょぼしょぼと生えている程度だ。

 草むしりを始める前にこの場所を見た者ならば、それで十分に綺麗になったと思うことだろう。

 だが、ラーハルトは経験上知っていた。
 草むしりで他人にインパクトを与えるには、きちんと整地した面積を見せる方が効果的だと。

 草むしり的には、広範囲で丈が高くなった草やら目立つ草を大雑把にむしった方が、大量の草を短時間でむしることが出来る。が、それだと第三者の目からはわかりにくいものだ。

 せっせと草をむしったにもかかわらず、『多少はさっぱりしたけれど、まだまだ手入れが足りていない庭』に見えがちになる。努力した割には、報われない結果になりがちなのだ。

 それよりも、狭い範囲でもいいから丁寧に整えた部分を見せた方が、与える印象は強い。

 さらに言うのならば、雑草は根をしっかりと抜くのがコツだ。
 ブチブチと上の方をいくらむしったとしても、根がそのままならば雑草は驚くべき速さで復活してしまう。それを知っているラーハルトは、手が汚れるのも厭わずにダイが取り逃した草やら根っこを次々にむしり取る。

 最初は戸惑いがあったが、身体が覚えているというのかすぐにコツを取り戻す。このペースならば、ヒュンケルが戻ってくると言う夕方までに終わらせることができるだろう。

 そう思い、なお草をむしるペースを上げようとしたラーハルトの隣に、ダイがしゃがみ込む。そして、ラーハルトの手つきを真似ながら、また草むしりを始めた。

「ダイ様? そのようなことは、私めが……」

「ううん、いいんだ。おれが、やりたいんだ」

 首を横に振り、ダイはきっぱりと言い切る。

「ここ、ポップが気に入っている場所なんだ。だから、おれがやりたいんだよ」

 それは、拒絶ではなかった。
 だが、それでいて絶対に譲らないぞと言わんばかりの強い意志を込めたその言葉は、懐かしい記憶を刺激する。

『構わずともよい、私がやりたいのだから』

 ふと脳裏をよぎるのは、忘れられるはずもない人の面影だった。
 魔王軍六団長最強の名を欲しいままにした、竜騎士バラン。一見、冷たく見えるほど他者を寄せ付けない男だったが、ラーハルトは知っている。

 バランが心の奥に秘めていた、終生変わることのなかった深い愛を。
 その生涯で唯一愛した女性――ソアラに対して、バランはいつも誠実だった。

 ソアラとの思い出の地である、アルゴ岬にある小さな泉をバランは特別視して、大切にしていた。時折、彼が一人でそこを訪れているのは知っていたが、ある時、バランが手ずからそこで草むしりをしているのを見た時は驚いたものだ。

 だが、考えてみれば当然の話だ。
 奇跡の泉の周辺はいつ訪れても美しく整っていたが、本来ならばそんなことはありえない。

 人々の手が入らない場所は、必ず自然に飲み込まれていく。
 全く人の手の入らない自然の風景もそれはそれで美しいものではあるが、元々、奇跡の泉はアルキード王国で管理していた場所で、定期的に手入れをしていたらしい。

 つまり、自然なように見えても人工的な造形がなされていたわけだ。
 それならばアルキード王国が消滅した後は、荒れ放題になっていたに違いない。思い出の地が草に埋もれてしまうのは、バランには忍びなかったのだろう。だからこそ手ずから草をむしって、景観を整えていたらしい。

 それを知ったラーハルトは、手伝おうとした。
 だが、そんなラーハルトをバランは、静かに制止したのだ。手伝いはいらないと。

 バランにとっては、ソアラが大切にしていた場所は彼女亡き後も不可侵の場所であり、大切にしたい場所だったに違いない。だからこそ、誰か部下にでも命じればいいものを、雑務でさえ常に自らの手で行っていた。

 せめて手伝いたいと申し出たのに断られた時はがっかりしたものだが、後になってからはそれもバランにとって必要な時間なのだろうと思い直した。
 別に、ラーハルトの申し出が迷惑だったわけではない。ただ、一人でソアラを思う時間がバランには大切だっただけだ。

 心を開いた人間に対する、どこまでも深い愛情――それは、竜の騎士特有のものなのだろうか。
 それとも、これが親子の血というものなのか。

 父親を思わせる小さな主君に対して、ラーハルトは考えるより早く申し出ていた。

「……では、お手伝いさせていただきます」

 言ってしまった後で、少し後悔というか、言わなければ良かったかもと思いはした。バランがそうだったように、ダイもまた自分の大切な者のために、自分だけで作業したいと拒否するかもしれない。

 その恐れのせいか、ラーハルトは言い訳っぽいのを承知でもっともらしく付け加える。

「考えてみれば私も、あの魔法使いにここで会ったことがありますから、借りは返しておかないと」

 それは事実には違いないが、本心ではなかった。
 確かに、ラーハルトはポップとここで過ごす昼食の時間をそれなりに楽しんでいたし、ある意味では借りを受けたとも思っている。

 だが、だからといって、ポップのために進んでこの場所を綺麗に整えてやろうだなんて、思ったことすらなかった。
 まあ、結果的にこの場所が綺麗になってポップが喜ぶのなら、悪くないとは思うが、それはただのおまけ……副産物にすぎない。

 ラーハルトとしては、主軸はダイにある。
 あくまで、ダイを助けるのが目的なのだ。
 それだけにダイが少しでも嫌がる素振りを見せたのなら、このまま立ち去るつもりだった。

 しかし、ダイは草むしりを続けるラーハルトを拒否するどころか、嬉しそうに目を輝かせてねだる。

「へえ、そうだったの? なにそれ、聞かせてよ、ラーハルト」

 その反応に、ラーハルトはごく僅かだが笑みを浮かべる。
 ダイが、自分を受け入れてくれたのが分かったからだ。

(……やはり、ダイ様はダイ様だな)

 バランと似ているようでいて、微妙に違う。
 同じように人間を大切に思っていても、ダイはバランのように心を閉ざしてはいないし、差し出された手を受け止めるおおらかさがある。

 もちろん、バランの苛烈な過去とダイの過去をそのまま比べることができないのは分かっているが、それでもダイの明るさがラーハルトには嬉しかった。
 そんなダイの力になれるのなら、それ以上の喜びなどない。
 ラーハルトは力を込めて草をむしりながら、主君の命令に従う。

「ご命令とあれば。たいした話ではありませんが――」

 なぜか、やけに近くから聞こえてくる小鳥のさえずりを聞きながら、ラーハルトはダイと並んで草をむしり続ける。
 まだ、夏の日にはほど遠い春の日差しが、ひどく心地の良い午後のことだった――。   END 


《後書き》

 『春の戦』の続きというか、ラーハルト視点のお話です♪
 前作がダイ視点だったのでラーハルトの心境が書けなかったのが心残りで、そのうちオマケを書こうと決めていたんですよ。ついでにいうなら、この後、ヒュンケル視点のさらにオマケを想定しています。

 ……って、それなら最初から三部作で書いた方が良かったような気もしますが(笑)

 それはさておき、バランまでもが草むしりをしていたなどとは初耳もいいところです(大爆笑)

 

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